身近なもので、不思議な現象を楽しんでみよう。液体を使った10のトリック

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2015年10月30日 22:00  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

子供には尊敬されるかも。あるいはパーティーではちょっとしたマジックとして盛り上がるかもしれない。

YouTubeのbrusspupチャンネルでは、不思議な現象を動画で紹介して人気を博している。

今回も『10 Amazing Science Tricks Using Liquid!』というタイトルで液体の特性を使った面白い現象を動画で紹介することで、なんと1,200万回以上もの再生回数となっている。

これらの不思議な現象は、身の回りのありふれたものをつかっているところが特徴だ。

それでは、その不思議なトリックを見ていこう。

10の液体トリック


動画を別画面で再生する

■1: スローモーション・ボール

普通にボールを傾斜した板に乗せれば、あっという間に転がり落ちて行ってしまう。しかし、ちょっとしたトリックで、ボールはゆっくりと傾斜を転がっていくのだ。

仕掛けは簡単だ。プラスチックの球体ケースの中に、一回り小さな鉄製のボールを入れ、粘着性の液体、ここでは蜂蜜を半分程度入れる。

そうすると、重心となる鉄球が、蜂蜜の粘性のせいでゆっくり移動するため、プラスティックの球体がゆっくりと転がるというわけだ。

■2: 水を利用して火をおこす

これはもう簡単な原理だが、いざというときに役立ちそうなトリックだ。

膨らみのあるペットボトルに水を入れることで、凸レンズができる。それで太陽光を集めて光を吸収しやすい黒色に塗った紙に照射すれば燃え出すというトリックだ。

■3: 穴を開けても水が漏れない魔法のビニール袋

これは場合によっては失敗すると思えるが、ある程度強度をもったジッパー付きのビニール袋に水を満たす。

そこに、先端を尖らせた鉛筆を突き刺すのだ。

あっ! と見ている側は思うかもしれないが、予想に反して水は漏れない。

確かな理屈は分からないが、恐らく開けた穴は即座に鉛筆で塞がれてしまうからだろう。

■4: 混ざらない液体

こんなカクテルがあった。カクテルを作るときは球体のプラスティックを浮かせて複数の酒が混ざらないようにするテクニックが必要だが、ここではもっと単純なトリックが使われている。

要するに、粘性があって比重が異なる液体を順番に入れていくのだ。

トールグラスを用意して、まず濃い色のコーンシロップを注ぐ。次に食器用洗剤、食品着色料を混ぜた水を混ざらないようにグラスを傾けてゆっくりと注ぐ。そして植物油を注いで最後に食品着色料を混ぜたアルコールを加えるのだ。

ほら、くっきりと色が分かれた液体でグラスが満たされた。

■5: 消える瓶

これは不思議だ。普通にグラスに水を入れて、その中に水の入った瓶を入れると、瓶はちゃんと見える。

しかし、グラスにも瓶にもグリセリンを入れると、グラスに入れた瓶が消えてしまう。

恐らく屈折率が鍵なのだろうが、上手いこと消えるものだ。グリセリンであることを知らずに見ている人は、不思議でたまらないだろう。

■6: 踊る液体

これも粘性が鍵だ。スピーカーを上に向けて濡れないようにビニールを被せる。そこにできたくぼみに、コーンのデンプン、すなわちコーンスターチを溶かした水を注ぐ。コーンスターチは料理でとろみを出すために使われるだけあって、粘性がある。

ここでスピーカーが60hzの音を出すと、白い液体が飛び散ること無く踊り出すのだ。

■7: 混ざらない水

普通に異なる色の水を入れたコップを上下に合わせれば、中の水は混ざり合って色も混ざり合ってしまう。

しかし、上に被せる方のコップにお湯を入れておけば、お湯は水よりも軽いので、上下にコップを重ね合わせても、異なる色が混ざる事は無い。

片方がお湯だと知らされていなければ、ちょっと不思議な現象だ。

■8: 蒸発しないで滑り出す水

これはちょっと科学の実験らしくなる。普通に熱した鍋に水を垂らすと「ジュッ」と蒸発することは納得しやすい。しかし100度以上の高温になった鍋の上に水を注いでも、蒸発しないのだ。

これはライデンフロスト現象といって、鍋に接した面の水が瞬時で水蒸気になり、その水蒸気が水と鉄板との間に熱伝導を阻害する層を作るのだ。

そのため、水は蒸発すること無く、鉄板より僅かに浮いており、まるで鉄板の上を滑るように移動する事ができるのだ。

■9: 水で反転するイメージ

これも水の屈折を利用したトリックだ。ちょうどコップに注がれた水がレンズになって、向こう側のイメージを左右反転させて見せている。

■10: 一度伸ばされた液体が戻る?

これはかなり不思議な現象だ。液体の中に注入した色つきの液体が、一度薄くのばされたにもかかわらず、元に戻るという現象だ。

実はこのグラスに満たされた液体は水では無く粘性の強いコーンシロップだ。その中に一回り小さなグラスを入れて、回転させるときに軸がぶれないようにダブるクリップで支える。

グラスに満たされたコーンシロップの中に、同じく着色したコーンシロップをスポイトで少しだけ注入する。するとグラスの中に色の付いた部分ができる。

ここで内側のグラスを回すと、粘性のあるコーンシロップが引っ張られ、着色された部分も引っ張られて薄くのばされる。

混ざったかな? と思ったところで内側のグラスを逆回転してみると、まるで動画の逆再生のように、薄まったはずの着色部分が元に戻るというものだ。

新しいアイディアが閃くかもしれない

さて、いかがだったろうか。身近なものを使って不思議な現象を楽しむトリックを知っていると、楽しめるし、物質の性質について興味が沸いてくるかもしれない。

あるいは、誰かを驚かせてやろうと、もっと面白いアイディアが閃くかもしれない。

【参考・画像】

10 Amazing Science Tricks Using Liquid! – Youtube

※ Fer Gregory / Shutterstock

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