【冴え女シリーズ（７）】[根暗な私に先輩は眩しすぎる]第３話（前半）「で、何を言いかけたの？」

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【冴え女シリーズ（７）】[- 根暗な私に先輩は眩しすぎる -]

■作品概要
いつも一人で過ごしている空気のような存在の「彩」。ひとりが好きな「彩」は、いつも教室や図書室で本を読んで過ごしていた。ある日の放課後、図書室の貸し出しカウンターで作業をしていると、学校の有名人「健」が現れ「俺、あんたに興味があるんだよな！」と爽やかに告げられる。両極端なふたりに恋は芽生える？


●第３話（前半）「で、何を言いかけたの？」


健「俺これでも、この高校では割と有名人なんだけどなぁ」

彩「ゆうめ・・・もしかして、テレビとか、でてるんですか？」

健「試合中継とかインタビューならテレビで流れた事はあったな」

彩「す、すみません・・・芸能とか、自分、そういうの疎くて」

健「あ、芸能人ではないよ？」

彩「でも、その・・・テレビにと」

健「俺は工藤　健。もう知ってるだろうけど体育科2年生。サッカー部所属で、正ゴールキーパーなんだ」

彩「・・・サッカー部・・・」

健「お、なんか引っかかった？」

彩「お恥ずかしながら、その・・・うちが県内屈指のスポーツ校なのは、理解しているのですが・・・なにぶん、自分が運動部に興味なくて、です、ね」

彩「え、そうなの？」

健「水泳や陸上、体操もうちは有名だけど、中でも野球部、サッカー部は全国常連組なんだ。俺はそのサッカー部の2年生で正ゴールキーパー。守護神なんて呼ばれたりしてる」

彩「2年生で」

健「だからインタビュー受けたりでテレビにちょっとだけど映った事はある。テレビの企画でうちのサッカー部出身の芸人のシュートを受けたことだってあるんだぜ」

彩「な、なるほど・・・」

健「感想それだけ？」

彩「や、はい・・・じゃなくて、その、すみません」

彩「あ、す、すみません、無知で」

健「なんか自分で主張するのが恥ずかしくなってきたなぁ。自校の有名人の名前くらい知っておいた方がいいって。もしかしたらソイツがプロになったとして、あんたが学校卒業して、就職活動とかする時に、面接官の人が、なんとかと同じ高校なんだ？って振ってくる可能性も無きにしも非ずだし」

彩「せ、先輩はプロにな、るんですか？」

健「まだわかんないけど、ちょこちょこ声をかけてもらってるんだ」

彩「へぇ、すごい、ですね」

健「あはは、あんた全然興味ないんだろ？　さっきから気のない相槌ばっか」

彩「え、やっ、さ、サッカー部が有名なのは知ってたんですよ？兄は、私と入れ替わりでこの学校を卒業したんですが、吹奏楽部で、去年全国の決勝にうちが行った時、応援しに行ったって話を聞きました・・・」

健「って話聞いても興味わかなかったんだろ？」

彩「す、すみません・・・普段、野球もサッカーも家で見ないので・・・先輩は、きっと」

健「ん？　なになに？」


【冴え女シリーズ（７）】[- 根暗な私に先輩は眩しすぎる -]第３話（後半）へ続く


●出演キャラクター

工藤健（くどうけん）17歳：高校生
巴彩（ともえあや）16歳：高校生

●声優および制作クリエイター

シナリオ：久潟椎奈
イラスト：三月涼
男性声優：内野真世
女性声優：澤江まゆき

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン＆イケボ男性との１時間のオリジナルラブストーリー（ボイス＆アニメーションドラマ）を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

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