『マリオシリーズ』の主人公として、ゲームの中だけではなくCMなどにも登場し、世界的な人気を誇っているご存じマリオ。
その大人気『マリオシリーズ』、現時点の最新作、今年9月に発売された『スーパーマリオメーカー』では、自作のステージを、自身はもちろん友人やオンライン上の人々と共有できる、自由度の高さとゲーム作りに関与するクリエイティブな要素で話題を読んだ。
そして最近、そんな『マリオシリーズ』のスマートフォン向けゲームが任天堂からリリースされるとの噂がでて、『スーパーマリオブラザーズ』30週年にあわせ「スマートフォンでマリオが出来る日も近いのでは?」と世間を賑わせたが、その正体はSNS調のコミュニケーションアプリ(『Miitomo』)というオチだった。
この発表にはガックリと肩を落とした方も多いそう。マリオの登場は少し先になりそうだが、今後の動向には引き続き注目したい。
そんな、マリオの今後に思いを馳せながら、これまでマリオが登場したプラットフォームなどにフォーカスを当てつつ、マリオの歴史を振り返ってみたい。
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あのキャラクターの「代役」として主人公の座を掴み取る
ご存じの方も多いかもしれないが、最初にマリオが登場したのは実は1981年にリリースされた『ドンキーコングシリーズ』のアーケードゲーム版。
ここではなんとあの有名なタフガイ『ポパイ』が主人公となる予定だったが、権利の事情によりオリジナルキャラクターのマリオが採用されることとなった。
その『ドンキーコングシリーズ』は3まで続くこととなり、マリオは悪役などもこなし、任天堂の人気キャラとしての知名度を高めていく。
そして1983年には、ついにタイトルにマリオの名を冠した『マリオブラザーズ』が3種類のゲーム機で発売される事となる。
社会現象にもなった「スーパーマリオシリーズ」
『マリオブラザーズ』が発売された後は、テニスやピンボールなど、ほかのジャンルのゲームにも登場しさらに認知度を高めていった。
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そして1985年、後にマリオだけではなくの任天堂の代表作とも言われる『スーパーマリオブラザーズ』が発売される。
この作品によって『ファミリーコンピュータ』をはじめ、全世界で“家庭用ゲーム機”のブームが訪れ、本作は社会現象を巻き起こすまでに売れ、米国メディアでは後に『史上最も影響力があったゲーム100選』の1位に選出されている。
様々なプラットフォームで大活躍、絶対的なヒーローに
1989年には、“画期的な携帯ゲーム機”として発売された『ゲームボーイ』に登場し、1990年には『ファミリーコンピュータ』の後継機として発売された『スーパーファミコン』でもヒット作を量産した。
自宅でも外でも、老若男女問わず、行く先々で赤と緑のデコボコ兄弟を目にすることになったのだ。
その後は、家庭用ゲーム機はもちろんゲームセンターなどで今も人々を賑わす『マリオカート』や、『ヨッシーシリーズ』などのスピンオフ作品にも、時に赤ちゃん姿(ベビィマリオ)で登場した。
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1996年に“ロクヨン”の相性でお馴染みの『NINTENDO64』ではじめて3D作品(『スーパーマリオ64』)となり、「3Dのマリオをプレイしたいから64を買った」という人も数多く見られるほどの影響力を発揮。
そこからゲームキューブやWiiシリーズ、DSシリーズ等に登場し”世界の任天堂の看板キャラクター”として、今もなお多くの人々に愛され続けている。
スマートフォンで登場するなら、どんなマリオがプレイできるのか
様々なゲーム機で人気を獲得してきたマリオシリーズが新しいプラットフォームに移植されるかもしれないという事で、新作やスマートフォンならではの作品が期待されるところ。
しかし、スマートフォン本体の容量を考えると『スーパーマリオブラザーズ』や『マリオカート』、『マリオテニス』など、過去の人気作品のアーカイブが中心となっていくと考えられる。
しかし、スマートフォンのスペックやスマートフォンアプリも驚くべき速さで進化を続けているので、マリオやピカチュウ、リンク(『ゼルダの伝説』)といったヒーローらを筆頭に、人々がワクワクするような作品を作り続けてきた、「任天堂ならではのサプライズ」も、今後充分に期待できるのではないだろうか。
【参考・画像】
※ 2015年10月29日(木) 経営方針説明会 / 第2四半期決算説明会 – Nintendo
※ スーパーマリオとコラボの「限定キャンパスノート」を発売 – KOKUYO
※ terekhov igor / Shutterstock
※ VoodooDot / Shutterstock