“若者のビール離れ”がまことしやかに囁かれ、『ビール類』の出荷量も長期的に右肩下がりになりつつあるなか、小規模ながら成長を続けている『クラフトビール』。
小さなビール醸造所で職人が丹精込めて造っているビールを差し、その個性的でバリエーション豊かな味わいは着実にファン層を拡大し、飲食店や酒販店で見る機会も多くなっている。
最近では、渋谷で人気の『宇田川カフェ』が手がける『シブヤビール』がクラウドファンディングや様々なコラボレーションを通じて話題になるなど、『クラフトビール』の活躍は個性豊かだ。
そんなクラフトビールが手軽に家で作れるという装置が『Kickstarter』で公開され、こだわりのあるビール好きから熱い支持を集めている。
家の中で作りたての「クラフトビール」を楽しむ
こうしたビール造りが盛んなアメリカのビール醸造家協会によると、『クラフトビール』とは、「小規模で、独立しており、かつ伝統的な醸造所によって作られるもの」と定義されるという。
|
|
今回、そんな本場アメリカのワシントン州シアトルに拠点を置くPicoBrew Incが発表したのが『Pico』というマシンだ。
『Pico』は完全オートマチックで、家の中にいながらプロフェッショナルな質の『クラフトビール』が楽しめる装置。
同社が以前に開発し、特許を取得した『Zymatic』という製品をよりコンパクトにした『Pico』。
世界中の『クラフトビール』ブルワリーが手がけた、『PicoPak』と呼ばれる材料のキットを使って、5リットル分のビールが簡単に作れるということだ。
ビールは自分好みにパーソナライズすることも可能
ビール造りに必要なのは、装置のほかに水だけ。
|
|
『Pico』の内部に材料と水を入れ、2時間かけて醸造したら、樽で発酵させる。その後、一晩炭酸ガスを飽和させたら飲みごろのビールが完成する。
ビールの味や苦さなどは調節できるので、自分好みにパーソナライズした味を楽しむことができそうだ。
取り上げた米メディアの反応も上々のようで、「これまでに挑戦したどんなホームビールからも大きな前進」、「ビールの3Dプリンター」といった評価が挙がっている。
なお、『PicoPak』は同社のマーケットプレイスからも入手できる。様々な個性的な味わいのビールを試してみるのも面白そうだ。
現在、『PicoPak』が1セット込みで$559ドルから入手可能だ。
|
|
市販されている商品には満足できない、というビール通の人はぜひ一度チェックしてみては。
【参考・画像】
※ Pico – Craft Beer at Home
※ Pico Media Resources – PicoBrew