水をゴクゴク飲める幸せ。
国連開発計画(UNDP)によれば、20秒に1人の子供が、水が原因の病気で死んでいるという。
これは毎日4,000人の子供達が死に、毎年140万人の子供達が死んでいることを示しているという。
そこで非営利団体の『Water For Life』は、持続可能な水のフィルターを、発展途上国の家族や学校、そして孤児院などに提供するためのキャンペーンを、クラウドファンディングの『Indiegogo』で行っている。
このキャンペーンは瞬く間に多くの賛同者を得ることができ、本稿執筆時点で16日のキャンペーン期間を残しながら、既に150%の資金調達を達成している。
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小型で高性能な濾過フィルター
『Water For Life』は、発展途上国に水のフィルターを提供するために、水の濾過の専門会社であるSawyerと提携している。
提供されるのは、家族用の『Family filter』と個人用の『Personal MINI filter』だ。
既に、カンボジアに500個のフィルターを届けるための25,000ドルは達成しており、次はケニヤとインド用の資金調達を計画している。
ところで、『Personal MINI filter』は我々にとっても便利なフィルターだ。
手のひらにすっぽりと収まるほどの大きさだが濾過性能が高く、どのような淡水湖や川等の水でも、これ一つで最高100,000ガロンの水を飲めるように浄化してしまう。
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携帯性が高いので、ハイキングやキャンプなどのアウトドアや、災害時などの非常時にも役立つだろう。
一方『Family filter』の浄化性能は驚くべきもので、毎日150ガロンの水を浄化したとすれば、最高10年間使い続けることができる。
『Family filter』には『Personal MINI filter』と同じフィルタ技術が採用されており、水を媒介とする病気の99.9パーセントを防ぐことが可能だ。
世界中の人を救うことはできないが
『Water For Life』は、既に16カ国にフィルターを配布している。
今回のキャンペーンで集めた25,000ドルで、カンボジアに500個のフィルターを配布できれば(できるだろう)、その後ケニアやインドへの配布を予定している。
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とはいえ、綺麗な水を利用できていない人たちは世界に14億人いると言われている。彼ら全員を『Water For Life』が救うことは無理だろう。
しかし、『Water For Life』が配布した水で生き延びた子供達が無事に成人すれば、彼らが次の行動を広げていく可能性もある。
水道の蛇口を捻れば、綺麗な水が得られることに感謝して暮らしたい。
【参考・画像】
※ Water For Life: Sustainable Water Filters For Good – Indiegogo