自分の思い通りのスペックや機能を搭載させて、それぞれの用途に適したマシンを作ることができる“自作パソコン”。
しかし、自作パソコンの設計や組み立ては相当な知識を要するため、その敷居の高さからパソコンショップの組立代行サービスを依頼する人なども多くなっている。
そんな中海外で、自作パソコンの入門編とも呼べる“手軽で簡単なパソコン組み立てキット”が発表されたことはご存知だろうか?
約10個のパーツを組み合わせるだけでハンダ付けの必要もなし
その組み立てキットとは『pi-top』というシリーズで、小型のボードコンピュータ『Raspberry Pi』を使用したノートパソコン型と一体型の二種類が用意されている。
まず、一体型には13.3インチのHD画面と筐体、基板などがセットになっており、10個ほどのパーツを組み合わせるだけで簡単に完成させることができる。
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起動の際も、専用のOSが入ったSDカードを差し込むだけでいいので、組み立てたらすぐに使える点も魅力の一つと言えるだろう。
また、このキットは拡張性も非常に高く、スピーカーや外部USB製品、対応アプリなど様々なプログラムをインストールすることも可能となっている。
一体型だけではなくノートパソコンも組み立てが簡単で、こちらはバージョン3まで発表されている。
ボディは特殊な設計の物を3Dプリンタで作っているため非常に薄く、『Chromebook』などと似たような使い方が出来るだろう。
ソフトウェアやハードウェアの学習にもピッタリ
近頃は『Macbook』や『Chromebook』などを生徒に支給している学校も多くなっているが、もし『pi-top』シリーズを採用すれば、組み立ての段階からソフトウェアやハードウェアの学習をすることができる。
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また“自分で作ったもの”という愛着も湧きやすくなるので、物を大事に使う生徒が増えるという効果も期待できるだろう。
この『pi-top』シリーズは、現在一体型の『pi-topCEED』がプロジェクト資金を調達中で、既に目標額を大幅に超える出資を獲得している。
値段も99ドルからと手頃なので、学習目的だけではなく「自作パソコンをまず作ってみたい」と言う人もチェックしてみてはいかがだろうか?
【参考・画像】
※ pi-top
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※ pi-topCEED, the first $99 Raspberry Pi desktop! – INDIEGOGO
【動画】
※ pi-topCEED, the world’s first $99 Raspberry Pi desktop! – YouTube