いよいよ秋も過ぎ、冬が到来しようとしている。
だが、冬は太りやすい季節でもある。特に日本人は、昔から正月太りというものに悩まされてきた。
考えてみれば、年末年始ほど暇な時期は他にないから、ただ食べて寝るだけで終始してしまう人が多くいる。結果、太る。
それを防止するには、11月頃から少しでも身体を動かす習慣をつけるのが最善だ。それは別に寒い中を走るとか、安くない月謝を払ってジムに通うとか、格闘技を学ぶとかいうわけではない。
最近では、スマートフォンのアプリが運動不足を解消する一助になってくれる。
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今回は、格闘家でもある筆者オススメのフィットネスアプリを、いくつかご紹介しよう。
■1:「3分フィットネス」
まずは、日本製のアプリ『3分フィットネス』からご紹介しよう。
これは、30秒のワークアウトと20秒のインターバルを計6回行うもので、幅広いレベルと運動部位を選択できるのが特徴だ。ただし一番激しい『Very Hard』だけは有料オプションである。
基本は画面のキャラクターの動作通りに動けばOK。もちろん手を抜いてはいけないが、だからといって過度に激しくやる必要もない。
ただ、『Very Hard』になると片足立ちの運動や片腕立て伏せなどが出てくる。これは「30秒間片足または片腕に徹する」というわけではなく、「30秒の中で交互に行う」ということらしい。その辺の説明不足が気になった。
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だがそれでも、体力向上を目指す初心者からアスリートまで、大変バリエーションに富んだプログラムを組めるという点は魅力的だ。
■2:「Tabata Timer」
格闘技選手としての筆者は、タバタ式トレーニングを練習に取り入れている。その際に起動するのが、この『Tabata Timer』だ。
タバタ式は、20秒のワークアウトと10秒のインターバルを8回繰り返すというものだが、このアプリはそれに留まらずユーザーの思い通りに時間を設定できる。
タバタ式トレーニングについての記事は、以前筆者が執筆を手がけた。それも是非参考にしていただきたい。
本アプリでのメニューだけでなく、例えば今日ジョギングをしてきたという場合でも、その記録をカレンダーに入力できる。
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用意されているアイコンも、非常に多種多様だ。これだけのものが無料なのだからまた驚きである。
■3:「7 Minute Workout」
最後は『7 Minute Workout』をご紹介しよう。日本語ではそのまま「7分間トレーニング」と訳されている。
日本語訳が多少甘いという点を除いては、こちらも優秀なアプリである。いや、優秀を通り越してかなりハードだ。
このアプリ内で、無料または無条件で選択できるのは『クラシック』というプログラムのみだが、それで充分だ。
何しろ30秒ワークアウトと10秒インターバルを、実に13回も行うのだ。しかもそれは腕立て伏せあり、スクワットあり、片腕プランクありといったものである。
一応、目立たない位置に設定項目があり、時間変更は可能である。だが、やはりここは上記の初期設定でやるべきだろう。
もっとも、運動初心者にはあまりオススメできないかもしれない。
逆に言えば、プロやハイアマチュアのアスリートにこそこのアプリを使っていただきたい。2020年東京オリンピックを目指す選手にとっても、この『7 Minute Workout』の内容は歯ごたえのあるものではないか。
以上、筆者オススメのフィットネスアプリを簡潔な説明とともに列挙してみた。
これらのアプリで見事ダイエットに成功した、体力が向上した、またはオリンピックに出場することができたという人が現れたら、ぜひ筆者にご報告願いたい。
【参考】
※ 3分フィットネス【無料でエクササイズ】 / Tabata Timer – タバタタイマー / 7分間トレーニング – Google Play
※ Jacob Lund / Shutterstock