【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]第1話(後半)「目が覚めましたか?」

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2015年11月21日 08:00  キャラペディア

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【冴え女シリーズ(8)】[- 女性小説家と男性編集者の場合 -]

■作品概要
若い世代に絶大な人気を誇る純愛小説家「唯ヶ浜栞」。その実態は山田典子というありきたりな名前な上にだらしない。恋愛小説を書いているも恋愛経験は無し。ある日、編集者の「樹」が「典子」の部屋にやってくる。しかし、あまりの部屋の汚さに打ち合わせは中止。急遽、2人で部屋の片付けをする事に・・・。


●第1話(後半)「目が覚めましたか?」


藤沢「じゃあどうすればよかったんですか?」

山田「優しく話しかけて気を引くとか」

藤沢「時間の無駄です。先生が話しかけるだけで正気に戻るなら苦労していません」

山田「あんまり叩いてバカになったらどうするんですか。わ、私一応立派な小説家なんですからね!お、面白いアイディア浮かばなかったら責任とってもらいますからね」

藤沢「はいはい、わかりました。では次から気をつけます。で、さっきの続きに戻っていいですか?」

山田「まだ渡すものあるんですか?」

藤沢「これ、先生が資料に買ってくるように言っていた小説なんですけど」

山田「わぁ、ありがとうございます」

藤沢「まったく」

山田「私、この蘭崎先生のミステリー作品好きなんですよね」

藤沢「資料じゃなくて趣味で買ってるようなら、お金払ってもらいますからね」

山田「そ、そんなわけないでしょう。この先生の心情の描写の仕方とかすごく参考になるんだから」

藤沢「そうですか」

山田「あーでもこれにサインして欲しいなぁ」

藤沢「蘭崎先生もうちの出版社と契約してるんだから会おうと思えば会えるじゃないですか」

山田「で、でもなぁ」

藤沢「今年の新年パーティにもいらっしゃってましたよ」

山田「うー・・・パーティ・・・」

藤沢「先生も参加すればお会いできたのに」

山田「だって・・・人と話すの恐いんですもん」

藤沢「・・・子どもですか」

山田「い、いいじゃないですか!日本人は人見知り多いんだから、わ、私だってその1人なんです!」

藤沢「まぁ確かに先生に初めてお会いした時は一言も会話できませんでしたからね」

山田「会話はしたじゃないですか」

藤沢「顔合わせでお邪魔した時は先生一言もしゃべってませんでしたよ」

山田「で、でも何回か頷きましたよ」

藤沢「それが会話ですか?」

山田「意思疎通ができたから会話じゃないですか」

藤沢「小説家の先生に国語についての意見をするのは恐れ多いですが、『会って、話す』と書いて会話です。後者の話すとは文字を口から発することではないでしょうか?」

山田「意義ありです。それだと手話や文体のやりとりも会話ではなくなってしまいます。会話とは相手の発した想いに何かしらの形で応えることです。つまり私は会話をしました。」

藤沢「もーわかりました。話がずれてます。僕が言いたいのは先生が極度の人見知りだということです」

山田「そればっかりはどうしようもないので」

藤沢「ならひとつ言わせてください」

山田「はい?」

藤沢「初めて会った時は対人恐怖症レベルで怯えていた人が、どうして慣れたらそんなだらしなくずぼらなところを見せられるんですか?」

山田「おっしゃってる意味が?」

藤沢「具体的に言いましょう。まずその見た目、人に会うというのにそのぼさぼさな髪はなんですか?」

山田「あーこれは昨日、髪を乾かさず机の前で寝落ちしてしまったので」

藤沢「どうせお風呂上りにまたビール飲んでそのまま酔って寝てしまったんでしょう?」

山田「な、なんでわかるんですか?」

藤沢「机の上にビールの缶が山ほど置いてありますよ」

山田「こ、これは別に昨日の分だけじゃなくて、4日分くらいですからね。決して1日で飲んだわけじゃありませんから」

藤沢「4日も前の空き缶を捨てずに置いてあること自体だらしないんです」

山田「うー・・・」

藤沢「それから・・・」

山田「えーまだあるんですか?」


【冴え女シリーズ(8)】[- 女性小説家と男性編集者の場合 -]第2話(前半)へ続く


●出演キャラクター

藤沢樹(ふじさわいつき)26歳:編集者
山田典子(やまだのりこ)29歳:作家

●声優および制作クリエイター

シナリオ:西尾優一
イラスト:三月涼
男性声優:柊唯也
女性声優:加藤みずき

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474

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