現代病のひとつともいえる「スマホ老眼」。20・30代といった、老眼の症状が現れにくい年代の人にも多く見られているようです。「若いから大丈夫」「疲れ目のせいかも」と油断していると、その症状を見逃してしまうかもしれません。そこで、今回はスマホ老眼の実態と、予防方法として、意識したいスマホの使い方などをご紹介します。
■「スマホ老眼」とは?
スマートフォンを長時間使用する人にみられる症状で、老眼のように、近くのものが見えにくくなる状態のことを指します。
■「スマホ老眼」を予防するスマホの使い方3つ
1.長時間の連続使用を避ける
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スマホ老眼を予防するためにスマホとの付き合い方を見直す必要もあります。基本的なことではありますが、長時間の連続使用を避けるということ。1時間スマホを使用したら5〜10分程度目を休める、瞬きをする、遠くの景色を眺めるなどを心がけ、目を休める工夫をしましょう。
2.「画面の明るさ」「文字の大きさ」を調節する
スマホ老眼は、目を酷使することが密接に関係していると考えられています。目に負担がかからないよう工夫することも大切。画面を見て眩しさを感じたら明るさを暗くする、文字を大きくするなどして調節しましょう。
3.目の周りの血行を促進する
スマホ老眼を予防するためには、目の疲れをそのままにしておかないことも大切。蒸しタオルや市販の蒸気が出るタイプのアイマスクを使用する、目の周りのツボを刺激するなどして、目の周りの血行を促進しましょう。「疲れたな」と感じたら、指の腹を使って心地よさを感じる強さで、下図のようなツボを刺激してみてください。
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・眉頭の内側で目の上の骨縁の少しへこんだところにある「攅竹(さんちく)」・目頭の左右のくぼみ、鼻の付け根の横側にある「晴明(せいめい)」・こめかみの下の少しくぼんだ部分にある「太陽(たいよう)
スマホ使用時は、熱中するあまり画面を目に近付けてしまうことがあるため、適度な距離を保って使用することも大切です。疲れ目は目の下のクマなどをまねく要因にもなるため、スマホだけでなくPCやタブレット、テレビなどの使用も同様に注意しましょう。(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子)