宇宙レタスに続け!来年の年明け早々に、宇宙ステーションで花が咲くかもしれない

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2015年11月22日 22:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

年明け早々に、宇宙でヒャクニチソウが咲くかもしれない。

宇宙といっても宇宙空間ではなく、国際宇宙ステーションの内部での話しだ。

11月16日、NASAの宇宙飛行士であるKjell Lindgren氏は、宇宙ステーション内で植物生長システムの『Veggie』を起動させた。

その苗床には、ヒャクニチソウの種が含まれている。

このヒャクニチソウが咲けば、周回実験室では初めての開花となる。但し、調べてみたところ日本実験棟の『きぼう』では、既に7月にシロイヌナズナが開花していた。

ともかく、この実験は無重力状態での顕花植物に関する先駆けとなる。

宇宙ステーションではレタスが栽培されていた

実は同じシステムの『Veggie』を使って、2014年の5月にはロメインレタスが栽培されていた。このとき収穫したレタスは地球に持ち帰られて分析されている。

そして今年の8月にもロメインレタスが収穫されて、このときは初めて宇宙ステーション内で宇宙飛行士達が試食した。日本の油井亀美也氏も試食に参加している。

ただ、NASAケネディ宇宙センターの科学者であるGioia Massa氏は、顕花植物の栽培はレタスよりも挑戦的なのだと語っている。照明などの環境作りには、より細やかな注意が必要なのだ。

先に登場したKjell Lindgren氏は、赤・青・緑のLEDを点灯させ、『Veggie』の水と栄養を供給するシステムを起動させて、植物の生長を監視する。およそ60日間の成長期間が必要だとみられている。

その間、LEDの証明は10時間オンにして14時間オフにするサイクルで、1日のサイクルを作り出す事になる。

次はトマトの栽培だ

『Veggie』で顕花植物の栽培に成功すれば、例えば、トマトの様な実のなる植物を宇宙で栽培し、それを食料にすることが成功するかもしれないという。

そのためにも今回の実験では、例えば顕花植物ならではの花粉の扱いに関するデータも得る必要があるだろう。実際、2017年にはトマトの栽培に挑戦する予定が立てられている。

それ以外にも注目されていることがある。それは、植物が宇宙飛行士に与える影響だ。

地球上でも、植物は人のストレスを和らげる効果を持っている。もしかすると、宇宙でも同様の効果が期待できるかもしれないのだ。

今回実験で使用している『Veggie』は、ウィスコンシン州マディソン市のOrbital Technologies社で開発された。ロメインレタスの苗床2組と、ヒャクニチソウ1組を合わせて2014年4月にSpaceX社によって宇宙ステーションに届けられたものだ。

さて、来年の年明けと共に、宇宙でヒャクニチソウが花開くだろうか。

【参考・画像】

※ Space-Grown Flowers Will be New Year Blooms on International Space Station – Kennedy Space Center

※ Meals Ready to Eat: Expedition 44 Crew Members Sample Leafy Greens Grown on Space Station – NASA

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