ご存じ、水素と酸素で電力を作り走るFCV(燃料電池車)は、CO2排出がゼロということで今注目の最新エコカーだ。
ただし、燃料となる水素の補充を行う“水素ステーション”の数があまりないこともあり、普及にはまだまだ時間が掛かるのが現状だ。
そんな中、ガソリンスタンドなどでおなじみ『ENEOS(エネオス)』ブランドを運営するJX日鉱日石エネルギーが、『移動式水素ステーション』の営業を開始した。
『移動式水素ステーション』とは、大型トラックなどの荷台に水素ディスペンダーなどを設置したもの。要は、ガソリンスタンドにある給油機の水素版、水素充填設備を載せたトラックのことだ。
固定式水素ステーションの普及には、場所や許認可などの問題で時間が掛かる。そのため、暫定的にステーションが不足している地域へ供給をカバーするのが大きな目的だ。
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こういった『移動式』は、現在、日本移動式水素ステーションサービスなど様々な会社がサービスを始めているが、JX日鉱日石エネルギーでは初の試みである。
営業開始の「移動式水素ステーション」
今回営業を開始したのは、以下の3つだ。
■1:横浜大さん橋水素ステーション
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4 営業日:月・木・金 営業時間:10:00-12:00
■2:川崎マリエン水素ステーション
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住所:神奈川県川崎市川崎区東扇島38-1 営業日:火・水 営業時間:10:00-12:00
■3:相模原中央水素ステーション
住所:神奈川県相模原市中央区弥栄3-6883-4 営業日:火・木 営業時間:12:00-14:00
いずれの場所も自治体から許可を得た場所で開業、FCVへの充填時間は約3分。充填圧力は70MPa(メガパスカル)だ。
JX日鉱日石エネルギーでは、全国で約40カ所の商用水素ステーション開所への準備を進めており、すでに12カ所(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県)で営業を始めている。
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すでに販売中のトヨタ『MIRAI』や来年発売予定のホンダ『CLARITY FUEL CELL』などのほか、様々なカーメーカーから今後のリリースが予想されるFCV。
だが、普及への壁はEV(電気自動車)と同様、インフラの整備だ(個人的には車両価格が高いこともあるが)。
いずれにしろ、今後の動向がかなり気になるのは確かだ。
【参考・画像】
※ 当社として初となる移動式水素ステーションの開所について – JX日光日石エネルギー