2020年のスマホはどうなる?革新的進化の要となる「3つの要素」から考える5年後の携帯電話

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2015年11月24日 23:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

成熟が進むスマホ市場。iPhoneであってもAndroidであっても、最新機種を購入して使い物にならないといったのは、非常に少なくなってきている。

それは技術的にも成熟されてきたのとともに、市場が成熟されてきていることを意味しているだろう。

すると、そろそろ次を考えてみたくなる。フィーチャーフォン(いわゆる“ガラケー”)が成熟し、スマホが破壊的イノベーションをしたように、スマホが成熟した今、新たなイノベーションが登場するのか。

はたまた、スマホには更なる成熟の余地があるのか。

2020年を見据え、今後5年間の未来を変えるかも知れない“変数”となるであろう3つの要素から考えていきたい。

■1:インターフェースの変化

まず、破壊的な進化が起こるか否かを左右する大きな問題が“インターフェース”にある。

これは、ガラケーからスマホへの進化と同様で、物理ボタンがタッチ操作になったという進化から発生している。

それと同様に、現在のタッチ操作の、次の操作方法が開発されれば、自然とスマートフォンも次世代に移り変わって行くのではないだろうか。

現在、最も有力視されるのは、Siriなどをはじめとした音声入力だろう。しかし、音声入力はタッチ操作への移行のように、他者と関係なくユーザーが慣れるだけで済む話ではない。

そこら中で、1人で話している人が居てもおかしいと思わない“社会”あるいは“空気感”が作られる必要がある。

ここを許容する文化が根付くか否かは、インターフェースの進化にとって、大きな分岐点となるだろう。

■2:PCの衰退とタブレットの進化

次に、PCがタブレットに取って代わることを考えたい。

一見スマホには関係ないように思えるが、実は深いところで関係してくるのだ。

『iPad Pro』の登場もそうだが、かつてはPCで行われていた大体の作業が、モバイルOSを搭載し、UI的にも優れたタブレットに取って代わってきている。すると、人はますますPCを触らなくなるだろう。

タブレットのOSの進化は、結果的に同じOSを搭載する、スマホの操作性にも大きく影響してくる。これはいい意味でUIの進化を意味するが、悪い意味では従来のインターフェースに、足を引っ張られるともいえるだろう。

ここで、モバイルOSの進化がPCに足を引っ張られるか否かは、スマホの進化の速度を今通りにするか、それとも革新的に加速し、音声入力など次世代のインターフェースへ進化させるかの分岐点になると言える。

■3:ハードウェアの革新的進化

さて、最後は機械について考えてみたい。

現在開発されているストレージやCPUなど、様々な次世代テクノロジーが、いつ頃にコンシューマー向けで実現してくるか。これは大きな鍵となるだろう。

ここ数年、ストレージやCPUの進化のスピードは鈍化し、一般消費者からすればどれを買っても満足だし、数年前のスマホでもあまり困らない状況になってきている。

iPhoneやスマホが出始めの頃は、次々と新機種を買わなければアプリが重くて、全然動かないなどということが多々あったが、今ではそこまでシビアなものも少ないだろう。

しかし、これはスマホ業界全体の進化の鈍化につながっているのは明らかだ。

ここの技術革新が進むか否かが、先述の2つと同じくらい大きな分岐点になると言えるだろう。

このように、様々な“変数”がスマホの革新的進化にはまとわりついている。

これらの歯車が上手く組み合わさり、動き始めることができれば、2020年には、現在の私たちからは想像もつかない進化を遂げたスマホを手にできるかも知れないだろう。

いや、もしかしたらそれは“スマホ”ではない、まったくもって新しい携帯電話かも?

【画像】

※  LDprod / Shutterstock

※ Alliance / PIXTA

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  • どんなに進化したところで、利用者の負担が軽減される事は無い。全てハード、通信網、アプリ等の供給側の都合に合わせる形で進化するからだ。それなら要らない。
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