可能性があるのか、期待できないのか、ちょっと予想がつかないNEET株式会社がクラウドファンディングサイト『Makuake』で資金を募集中だ。
どうも『ニコニコ超会議』にエントリーしたものの出展料が足りないので、その資金に充てたいとのことだ。
全員がニートの取締役
まず、このNEET株式会社について紹介しておこう。NEETとは『Not in education,employment,or training』の略。
学生でもなく、職業訓練も受けてなく、雇用されてもいない人のこと。
まぁ、正確な定義はともかく、なんとなく『ニート』の意味は理解している人が大半だろう。
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そのNEETが集まって作った会社がこのNEET株式会社だ。全員が取締役なので、雇用された労働者はゼロ。
そのため人件費はかからない。全国のNEETが集まって、何かを生み出すかもしれないし、生み出さないかもしれない、というのがこの会社のコンセプトだそうだ。
で、そのNEET株式会社は、2016年から人員の追加募集を行う。
その皮切りが4月29、30日に幕張メッセで開催される『ニコニコ超会議』の出展だという。
会場で採用面接を行うというのだ。もっとも、履歴書も職務経歴書も熱意も「要 または不要」だったりするというユルいものだ。
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出資に対するリターンがユニーク
この『Makuake』での記述もいまひとつわかりにくいところがあるのだが、わかるところからかいつまんで説明すると、出資に対するリターンには、ユニークなものが設定されている。
例えば、3,000円コースは『プラモ教室』。仲陽介氏によるプラモデル作成教室に参加できるという。
5,000円の出資には『薄毛について真剣に考える』というコースもある。薄毛について若新会長がアドバイスしてくれたりするようだ。
10,000円コースには『【先着30名】ホームページの取締役一覧の名前のフォントやサイズをお好みに』というものや『1日社長権』などというものもある。
目標金額は30万円で、この記事を書いている時点では残り30日で12万7,500円集まっているので、現実的に目標を達成できなくもなさそうなプロジェクトだ。
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NEET株式会社の活動は有意義なのか、あまり意味がないのか、ここに出資することが有意義なのか無駄なのか、ちょっと予想がつかない。
ただ、出資に対するリターンに関しては「もうちょっと自分のニーズに合うものがあったら、お金を出してみてもいいかな」と思わせる面もある。
興味がある方は、『Makuake』の該当ページをご覧になってはいかがだろうか。
【参考・画像】
※ NEET株式会社 入社面接 in ニコニコ超会議2016 – Makuake