大人のADHD、一般生活者の9割が適切な対応を「知らない」

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2015年12月02日 14:10  QLife(キューライフ)

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子どもの病気と思われがちなADHD

画像はリリースより

 発達障害の1つであるADHD(注意欠如・多動症)は、見た目では分かりにくい疾患です。子どもだけの疾患と思われている方もいるかもしれませんが、実は大人にも関係ある疾患として、近年成人のADHDが注目されています。しかし、ADHDという疾患名の認知度自体は、54.8%にとどまることが、日本イーライリリー株式会社が行った調査で明らかになりました。

 今回の調査は、20代から60代の男女400人を対象に行ったもの。統合失調症(75.0%)や関節リウマチ(86.3%)などと比べ、ADHDの認知度はいまだ低いことが判明しました。また、ADHDについて「知っている」と回答した人でも、どのような疾患か理解している人は37%。「理解してない」という回答(57.5%)を大きく下回りました。

 さらにADHDと診断された成人への適切な対応については、89.5%が「知らない」と回答。症状に関する認知では、「落ち着きがない」「順序立てて何かを行うのが苦手」といった症状を8割の人が知っていた一方、「衝動買いをする」「おしゃべりに夢中で家事を忘れる」は、4割に満たない人しか知っていないという結果になりました。

会社でのミスなどで症状が顕在化するケースも

 ADHDを含む発達障害や精神障害は「目に見えない障害」であるため、認知度がなかなか高まらないのが現状。その一方、こうした「目に見えない障害」に対する社会の配慮について、83.7%が「不十分だと思う」と回答しており、何らかの対策が必要と考えている人が多いようです。

 今回の調査の監修を務めた都立小児総合医療センターの市川宏伸先生は、「子どもの頃にADHDが見過ごされ、大人になってから会社などでミスが多発したことで、症状が顕在化するケースもある」と指摘。その結果、うつや不安障害を患ってしまう人や人間関係に悩みを抱えてしまう人もいるとのことです。

 また、仕事や日常生活に困難をきたしていることが気づかれにくく、本人は困っていても必要なサポートを受けられないことも多くあるとしています。こうした現状を変えるためには、まず、多くの人がADHDへの認知度を高め、症状を理解することが重要ではないでしょうか。(下玉利 尚明)

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  • 知りたいとも思わない。世話はキリがないく面倒臭いのひとこと。他人からの世話が当たり前だと思っている本人の思考は問題ありすぎる。本人の自己責任を踏まえてから実現することでは?
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  • 一生治らない以上,周囲の理解は必要不可欠.努力と根性で治る物ではない.
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