1970年代後半のニューヨークはハーレム地区。
そこにはラジカセを型に乗せ、仲間と歌ったり踊ったりする“ゲットー・ブラスター”というムーブメントが盛んになった。
そのムーブメントが元となって、ラップやブレイクダンスなどのヒップホップカルチャーが生まれたと言われている。野外で音楽を奏でることによって、コミュニティが生まれカルチャーが育っていったのだ。
それに比べて、今の音楽はスピーカーではなくイヤホンやヘッドフォンで“閉じこもって聴く”、極めてパーソナルなスタイルが主流になりつつある。
本当にそれで良いのだろうか? スピーカーで聴く楽しさをもっと味わえても良いのではないか。
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今回紹介する『サウンドトランク』は、閉じこもって音楽を聴く時代に、待ったをかけるアイテムだ。
持ち歩いてカルチャーを作ろう
『サウンドトランク』は、トランクとスピーカーを組み合わせた、新しいタイプのポータブルオーディオである。
トランクの中にアンプが内蔵。外装は本物の木を使っている。
音楽が木を伝わって豊かな音質を耳に届けてくれる。インテリアとしても良さそうだが、あくまで持ち運ぶことを想定して製作されており、単3電池8本で連続100時間以上の再生が可能な、省電力設計となっている。
設計者の言葉を借りると、「一人の世界で音楽に没頭するのではなく、音楽を複数の仲間や通りすがりの人々と共有することによってコミュニケーションを育むこと」を思想として掲げているようだ。
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バーベキューやキャンプ、屋外DJや大道芸などコミュニティが活性しそうな場所で使うことによって、音楽との新しい触れあいを生み出すことができるだろう。
トランクとしての機能も備えており、サウンドトランク(小)なら書類や筆記用具、サウンドトランク(大)ならばペットボトルやサンドイッチ、下着や着替えなども入るスペースがある。
肩に担いで、ハットを被れば、ゴールデンエイジ・ヒップホップを代表するラッパー、LL COOL Jそのものだ。
スマホとも連携可
音源はミニステレオジャックから入力できる。
iPodやスマートフォンなどをステレオジャックでつなぐことですぐに音楽を聴くことができる。Bluetoothはオプションのレシーバーが必要だが、ワイヤレスで音楽を再生することも可能だ。
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サイズは(小)で横幅36cm×縦27cm×奥行き11cm、(大)で横幅45cm×縦30cm×奥行き14cmとなっている。サイズによってスピーカーユニットの大きさが変わり、より大きな音量で愉しみたいならば、10cmフルレンジのスピーカーユニットを積んでいる(大)をチョイスするのが良さそうだ。
『サウンドトランク』は、クラウドファンディングサイト『Makuake』で資金調達中。(小)は35,800円〜、(大)は45,800円〜となっている。
オプションでBluetoothレシーバーやスピーカーグリルを付けることができる。納期は2016年4月を予定しているとのこと。
音楽を持ち歩く楽しさに興味を持った方は、『サウンドトランク』を通し、新たなコミュニティを創出してみてはいかだろうか。
【参考・画像】
※ いつでもどこでもイイ音が聴ける、おしゃれなサウンドトランクで音楽を持ち歩こう! – Makuake
【動画】
※ SOUNDTRUNK – YouTube