ボルボ×マイクロソフト開発の「3Dホログラム」はカーライフを変えるか

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2015年12月03日 18:50  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

自動車選びのひとつの楽しみ、それはカタログを集め。

オプションをどうつけるかを夢想することだった。

そんな時代はPC、スマホ、タブレットの普及により過ぎ去り、いまやカーコンフィギュレーターでボディカラーを選び、オプションのホイールを装着し、360度回転画像を回しながらインタラクティブに見ることができるようになった。

とはいえまだこれは二次元の世界の話だ、今後はホログラムによる立体画像を見ながら自動車、オプション選びができる時代が来るかもしれない。

ボルボがマイクロソフトと3Dホログラムを共同開発

ボルボがマイクロソフトで共同開発している『HoloLens』は、単なるヘッドマウントディスプレイではなく、現実の場所に映像を投影する複合現実(MR, Mixed Reality)。

ここで投影される3Dカーコンフィギュレーターは、まるでそこに実車があるかのようなリアリティで、自分好みの一台を作りあげることができる。

これまでカーディーラーにいって実車をみながら、タブレットのカーコンフィグレーターを操作していたことが、この『HoloLens』があれば実車不要でどこでも可能となるため、極論すればカーディーラーではなく、ショッピングモールや繁華街、自宅前といった場所でも商談ができることだろう。

むしろ、そういった現実世界の場所にホログラムを投影することで、街に溶け込む色合いや佇まいというのを、実際に確認することができる。

応用範囲が広い3Dホログラム

今回ボルボは、来年デビューする予定の新型プラグインハイブリッド車『S90』の3Dホログラム先行公開を行ったが、これはまだ序章に過ぎない。

3Dホログラムは単なるカタログ、カーコンフィギュレーターに留まらず、将来的には自動車のインターフェースをも変えうる可能性をもっている。

複合現実により現実の映像に情報を重ね合わせたり、見えない映像を作りだしたりということも可能だろう。ボルボは終始安全を追求しているメーカーで、交通事故ゼロへの取り組みを行っている。

マイクロソフトとの協業ははじまったばかりで、今後引き続き関係を強化していくという。

戦闘機のパイロットのように、我々も自動車を運転するときには、特別なゴーグルを付ける時代が来るかもしれない。

【参考・画像】

※ ボルボ、マイクロソフトと3Dホログラムを活用した次世代自動車テクノロジーを共同開発 – ボルボ

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