師走へ突入!年末年始に自分でできる愛車の冬支度ポイント5つ

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2015年12月06日 11:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

12月に入り、今年も残り少なくなる中、ウインタースポーツや年初には初詣などに出かけるドライバーも多いのではないだろうか。

そこで本稿では、冬季のドライブに備えた、愛車の冬支度について触れてみたいと思う。

■1:気温が下がるとバッテリーのピンチ!バッテリー点検しよう

まず、愛車の冬支度として、カー用品店などでバッテリー補充液や比重計、電圧計、ブースターケーブルなどを揃えておくことをお薦めする。

外気温が下がると、バッテリーが上がり易くなるので要注意だ。特に、バッテリー液が不足すると蓄電機能が著しく低下する。

それまで何の予兆も無かったにも拘わらず、いきなりエンジンが再始動できなくなって、ドライブ先で立ち往生することもあるので、普段からの点検が欠かせない。

バッテリー液のメンテナンスでは、液量が規定の範囲(UPPERとLOWERの間)にあるかを確認の上、不足していたら上下限の中間まで、バッテリー液を補充するのが基本だ。

また、液量に加えて比重や電圧もメンテナンスのポイントとなる。

バッテリー液の比重は、バッテリー上面のキャップを外し、比重計を使って確認する。比重計の目盛りが1.26から1.28の間にあれば問題無い。

電圧については、エンジン停止時に10V以下の場合には充電、3年以上バッテリーを交換していない場合は寿命の可能性が有るので新品に交換するのが望ましい。

また、いざという時のために普段からブースターケーブル車載しておくと、バッテリー上がり時にも対処が可能になる。

ケーブルの接続時には注意すべき点が幾つかあり、JAFが動画で対処法を詳しく解説しているので参考にすると良いだろう。


動画を別画面で再生する

※ もしもの時は・・・JAFが教えるバッテリーのつなぎ方 – YouTube

■2:続いてエンジンオイルの点検

次に、重要なのがエンジンオイルの点検だ。

オイル量の確認はもちろん、使用しているオイルの粘度確認も必要だ。低温環境に向いていないエンジンオイルを使用している場合は交換しておく必要が有る。

エンジンオイルは気温によって粘度が変化するため、低温時には流動性が低下してエンジンの始動性が悪くなる場合があり、そのまま使用し続けるとバッテリーへの負担が増えるからだ。

車載の取扱い説明書の記載事項を参考に、適切なエンジンオイルを選ぼう。

ちなみにオイルの粘度は「○W-○○」などの表示で分類されている。

Wの左側の数字が低温時の性能を示すもので、数字が小さいほど寒さに強い低粘度のエンジンオイルと言える。

5Wの場合は-30℃、10Wなら-20℃の環境でも粘性を保つことができる。寒冷地に出かける場合は10Wより数字の小さいものを選んでおけば間違い無い。

■3:ウォッシャー液の点検、水道水による節約はNG行為

寒冷地の走行では視界を確保するために、ウインドウォッシャー液の使用頻度が高まるため、減っている場合は補充しておく必要が有る。

普段から節約で水道水を使用している場合、寒冷地でウォッシャー液が、タンク内で凍結して噴射できなくなるから要注意だ。

対策としては、車載の取扱い説明書を参考に、ウォッシャー液の希釈濃度を高めておくことをお薦めする。

カー用品店では、寒冷地用に凍結防止効果を高めた専用品も販売されているようなので、補充用も含めて車載しておくと安心だ。

■4:ワイパーブレードゴムの点検、ガラス面の凍結に注意

降雪時は走行中もウインドシールドガラスに雪が積もり、ブレードゴムが劣化していると、視界が非常に悪くなって危険なので、早目に交換しておいた方がよいだろう。

寒冷地で駐車した翌朝には、ブレードゴムがガラスに固着することがあるため、駐車時にワイパーアームを起こしておくのがベターだ。

また、ガラス面が凍結している際に、いきなりワイパーを作動させるとブレードゴムを痛めるため、ウインド・デフロスター等で氷を溶かしてから作動させるようにしたい。

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意外に知られていないが、冬季に限らず普段から面倒でも駐車時にワイパーアームを起こしておくと、ブレードゴムの寿命が倍以上伸ばせるという裏技がある。

その理由は設計上、高速走行時のワイパー浮き上がりを防止するために、常にワイパーアーム内蔵のバネでワイパーブレードをガラスに強く押し付けているからだ。

普段から、ブレードゴムは夏場の高温に晒され、且つ圧着力を受けて、ゴム断面がU字状に挫屈するために、僅か1年程度でビビリやバタつきが発生する原因になっているのが実情なのだ。

■5:スタッドレスタイヤの点検、交換タイミングの見分け方

滑りやすい寒冷地での走行には、タイヤを夏タイヤからスタッドレスタイヤに履きかえる必要が有る。

スタッドレスタイヤとしての使用限界は、溝の深さが新品時の50%までとされており、タイヤのトレッド面には、摩耗状態がひと目で分かるように目印が設けられている。

夏タイヤのスリップサインと同様の“プラットフォーム”と呼ばれるもので、新品時から50%摩耗した時に現れる。

このプラットフォームはタイヤの側面の周上に90度間隔で4カ所設けられた“↑マーク”の延長線上に設定されているので、使用前に確認するようにしたい。

スタッドレスタイヤの寿命は、使用頻度や走行条件によっても異なるが、一般的には3〜5シーズンとされている。

ゴム材質が柔らかいので、長持ちさせるには、乾燥路での急発進や急ブレーキを避け、コーナーなどで無理な走行をしないように丁寧に扱う必要がある。


動画を別画面で再生する

※ 【国土交通省】<本編>スタッドレスタイヤは4輪すべてに装着して下さい – YouTube

また、冬季以外の保管時にはタイヤの変形を避けるため、縦方向に積み重ねず、タイヤラック等に立てかけておくのがベストだ。

以上、年末年始に自分でできる愛車の冬支度のポイントを5点挙げたが、ウインタードライブ前の参考になれば幸いだ。

備えあれば憂いなし。

【参考・画像】

※ JAF クルマ何でも質問箱 – JAF

※ alexkich / Shutterstock

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