「COP21」が今ひとつ話題にならないのは世間が冷静である証拠?

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2015年12月06日 22:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

地球や人類の未来に係わる重要な『COP21』があまり話題になっていない気がする?

なぜだろうか……。

ところで以前(7月)、『地球温暖化は都市伝説だったのか・・・地球はもうすぐ寒冷化する?』という記事を投稿したところ、予想以上の反響を頂いた。

予想外だったのは、地球温暖化を疑っている人たちが(少なくともネット上では)多かったということだ。もちろん、激しく攻撃的な批判も頂いた。

いずれにせよ、反響が大きかったのは、ありがたいことである。

そこで今回も再び地球温暖化がテーマになる『COP21』について触れてみたい。

「COP21」での対立点

『COP21』とは、『Conference of the Parties』の略で、日本では『気候変動枠組み条約第21回締約国会議』の正式名称が使われている。

21とは、国際会議として地球温暖化対策が話し合われた回数で、例えば1997年に京都で開催されたのは『COP3』であった。

従って今回11月30日からパリで開催されたのが21回目であることを示す。

地球温暖化対策を巡る会議では、先進国側と途上国・新興国の主張が対立している。

先進国側の主張は、途上国や新興国にCO2削減義務を与えるべきと主張していることに対し、途上国や新興国側は、CO2を増やしてきたのは先進国だろう、と反発している。

なにやら人類の醜さやエゴが見えてくるようだ。これでは平行線である。

そして5日、実務者レベルの特別作業部会は『パリ協定』という名称で最新合意文書案を公表した。

しかし、先進国と途上国・新興国の対立は残り、7日からの閣僚らが行う政治レベルの議論に持ち越されるようだ。

また、世界第2位のGDPを誇っている中国が、途上国側(つまり支援金をもらう側)として振る舞っているが、先進国側は中国にも責任を負わせたい考えだ。

ベストセラー「地球はもう温暖化していない」の真偽はわからないが

それにしても『COP21』が拠り所としているIPCC(気候変動に関する政府間バネル:Intergovernmental Panel on Climate Change)の地球温暖化は科学的に正しいのだろうか?

実は10月に出版された『地球はもう温暖化していない』(平凡社新書)という本がベストセラーになっている。著者は中央大学名誉教授・理学博士の深井有氏だ。

氏は、IPCCはCO2が温暖化の原因であるという結論にとって、都合が悪い事実は徹底的に排除しているとや、この20年間、地球の気温が上がっていないことも指摘している。

そしてCOP21については、CO2温暖化論が科学では無く、CO2排出権を巡る国家間の金の奪い合いに根ざしているために、先進国と途上国・新興国の対立が先鋭化しているのだという。

太陽活動の地球への影響は無視される?

深井氏に依れば、日本は年間4兆円を発展途上国に支援として使っているそうだ。もちろん、我々の税金からだ。これが世帯あたり年間20万円だそうだ。

しかし、2008年以来、中学・高校で地球温暖化について教育することが文部科学省の学習指導要領で定められたため、若い人たちほど、この搾取に鈍感になっていく可能性がある。

一方で、科学は太陽活動による気候変動への影響については解明されてきている。

そのひとつが既に『地球温暖化は都市伝説だったのか・・・地球はもうすぐ寒冷化する?』で紹介した学説だ。

また、太陽からの熱量の変化では無く、磁場の強弱が影響しているという研究も進んでいるようだ。

現在、太陽は300年近く続いた活動期から沈静期に向かい、2030年から40年ころが最低になる。これに約10年遅れて、地球では寒冷化が始まると見られている。

そして気になるニュース

さて、我々はまだまだ貢がねばならない。

11月25日、政府・与党は『COP21』に向けて温室効果ガス削減をアピールするために、(環境税とはまた別に)新税の創設を検討していると発表している。

11月30日、フランスのオランド大統領やドイツのメルケル首相らは『COP21』開幕の共同記者会見で、産業活動から排出される炭素に価格を付け、排出時に費用を支払う制度の世界的な普及を呼びかけている。

12月1日、安倍首相は首脳会議の演説で、途上国の温暖化対策支援として気前よく年間1兆3000億円に増やす方針を表明した。

最後に、武田邦彦氏と丸山茂徳共著の『「地球温暖化」論で日本人が殺される!』(講談社)に寄せられた田原総一朗氏の言葉を紹介したい。

<世の中がある方向に向かって一斉に流れる現象というのは危険だと考えている。そして、現在の「反温暖化」一本やりの日本社会に、その危険な香りを感じるのだ。>

【参考・画像】

※ 【COP21】「パリ協定」合意文案を公表し実務者交渉終了へ 気温上昇2度未満盛り込むも主要争点は持ち越し – 産経ニュース

※ 「地球温暖化のウソ」に騙されるな。国民は各世帯で毎年20万円を盗られている【理学博士・深井有】 – 日刊SPA!

※ Rawpixel.com / Shutterstock

このニュースに関するつぶやき

  • 結局、二酸化炭素排出量の枠を買った結果も込みだから、それで削減できた、できないって言われてもピンとこないんだよね
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