今年の『もっとも革新的な企業』は、やっぱりAppleがトップ。
他も軒並みIT系新興企業ばかりかと思えば、さにあらず。トヨタやBMW、ダイムラーなどの伝統ある自動車メーカーが名を連ねていた。
自動車メーカーと言えば、3位にテスラモーターズが入っている。
どうやら自動車業界も、“革新的”な業界として注目されているようだ。
IT系企業に食い込んできた自動車メーカー
『もっとも革新的な企業』(The Most Innovative Cpmpanies 2015)のランキングを発表したのは、コンサルティング企業のBoston Consulting社だ。
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1位のAppleは、見事に10年連続で1位を維持しており、さすがと言うほかない。
ランキングの決め方は、世界中の1,500人のCEOにインタビュー調査を行い、この5年間の株主への配当金額や業績の伸び、利益の伸びが考慮して選ばれている。
さすがにAppleは、iPodやiPhoneをはじめApple Watchなどなど斬新かつユニークな製品を投入してきただけあって、新たな市場を開拓し続ける先駆者として、世界中のCEOも認めざるを得ないだろう。
また、時価総額で世界一の記録を維持していることからも、Appleの1位は全く違和感が無い。
他にも、やはりIT系の雄であるGoogleやMicrosoft、Amazonなどがベスト10に入っていることも、大方の予想通りであろう。
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それだけに、3位のテスラモーターズ、6位のトヨタ、7位のBMW、10位のダイムラーといった自動車メーカーがベスト10に食い込んでいることが強い印象を与えている。
自動運転への技術革新が期待されている
自動車メーカーが革新的な企業に選ばれているのは、近年の自動運転への技術開発競争が激化していることを反映している。
見方によっては、自動運転の技術開発競争の激化は、自動車メーカーだけではなく、AppleやGoogleの順位にも影響を与えていそうだ。
つまり、『もっとも革新的な企業』の上位は自動運転関連企業が多く占めているとも言える。
なにしろ、自動運転を実現させるには総合的な技術開発が必要になる。
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環境を認識するための3D網羅認識技術として、レーザースキャナによる3D計測やカメラの高性能化、そしてハードとソフトの性能向上が必要になる。
また、現在の平面的なカーナビだけで無く、3次元の地図情報も必要になってくる。
以上の様に、自動車産業は今後、様々な分野の技術革新を必要とする産業であると注目されている。
自動運転は様々な分野の活性化のみならず、世の中を変えてしまう可能性も秘めているのだ。
今後も、自動車メーカーや自動運転関連企業はますます注目されるだろう。
【参考・画像】
※ The Most Innovative Cpmpanies 2015
※ Andresr / Shutterstock