国際的なハッカー集団アノニマスが12月11日にテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)に全面攻撃を仕掛けると宣言、インターネット上で広く参加を呼び掛けている。
アノニマスは130人以上の犠牲者を出した11月13日のパリ同時多発テロ事件の後、パリ作戦というハッシュタグで反ISISキャンペーンを開始しており、11日の一斉攻撃もその一環。
やはりインターネット上で反ISIS活動を行っているハッカー集団、ゴースト・セキュリティーも11日の攻撃に参加する。メンバーの1人が、本誌に語った。複数のハッカー集団が連携して攻撃を行うのは異例。
「これまでは少人数のグループで活動していたが、今回は膨大な数の個人が参加する」と、ネット上でワウチュラゴーストと名乗るこのメンバーは話した。「このアイデアをもちかけられて、すぐ気に入った。今までとは次元が違う大規模攻撃になる。ISISをコケにした大量の画像をツイッターに投稿し、ISISのアカウントを乗っ取って、画像やメッセージを書き換える」
今回の攻撃でISISの化けの皮も剥がせる、とワウチュラゴーストは言う。「奴らはソーシャルメディアを使って怒りと恐怖を拡散しているが、我々は恐れない。そして奴らの実態を白日の下に晒す」
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アノニマスが11月30日にツイッター上に投稿したメッセージには、攻撃参加者のための「ISIS攻撃案リスト」が含まれ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、YouTubeなどのソーシャルメディアサイトを主戦場に挙げている。
攻撃の際にはダーイシュ(アラビア語でISISの意)とダーイシュバグズのハッシュタグを使う。インスタグラムのユーザーには写真を、フェイスブックのユーザーにはISIS関連のアカウントを見つけてアノニマスに知らせるよう求めている。
ネット上だけでなく、アメリカとヨーロッパの都市で集会も開く。ISISを風刺した写真をプリントし、ポスターやステッカーを作成して持ち寄り、街中に貼るという。
アノニマスはパリ同時多発テロの3日後の11月16日、YouTubeに2分の動画を投稿し、トレードマークの仮面をつけた人物がISISに全面戦争の宣戦布告をしている。
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ナタリー・イルスレー
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