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やっぱり日本はガラパゴス!? ローテク通信「電報」がなくならないワケ

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2015年12月11日 22:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

筆者は先日、日本人は今でもファックスを必要としていることについての記事を書いた。

だがその執筆の最中、「ファックスはまだ新しいテクノロジーではないか」とも考えていた。というのも、我々日本人はファックスなどよりも、さらに古めかしい通信システムを維持しているからだ。

それは“電報”である。

日本での電報通信開始は1869年の12月だから、戊辰戦争が終わってまだ半年ほどしか経ってないという時代だ。そんな昔から今に至るまで、我が国日本は電報という通信テクノロジーを使い続けている。

日本は“異常”かもしれない。

大英帝国と電報

インドは、電報とともに近代化を遂げてきた国である。

19世紀はイギリスの時代だった。ビクトリア女王の在位期間、イギリスは世界中に建設した植民地の力を活かし、世界に覇を唱えんばかりの勢いを保っていた。

そして、その植民地の中で、最も大きな経済力を生み出していたのがインド亜大陸である。

だからイギリスは、インドとの通信を四六時中確保していた。それが一瞬でも途絶えることは、あってはならなかった。そういった理由で、インドとイギリスの間には長大な電報インフラが敷かれた。

この電報こそが、19世紀当時の大英帝国の繁栄を支えていたのだ。

だが、今ではそれも昔話である。2013年、インドの電報サービスは遂に終わりを迎えた。


動画を別画面で再生する

これに現地の労組は反対していたそうだが、結局時代の流れには逆らえなかった。

逆に言えば、今現在でも電報サービスを継続している国は“時代の流れに逆らっている”ということになる。

「ギフト」になった日本の電報

日本は様々な行事に恵まれている国だ。最近では、ハロウィンがすっかり我が国の定例行事と化してしまった。

そしてその度に、我々日本人は他人に対して贈り物をする。ギフト交換がこれほど大好きな国民は、他に存在しない。

日本の電報サービスは、そうした日本人の文化と融合することで今も生き続けている。

改めてその様子を観察してみると、もはや“電報”という単語から、二歩も三歩も飛び抜けている姿をしていることが分かる。

NTT東日本が提供する『D-MAIL』のサイトを見てみよう。

その中でも筆者が気になったのは、『うるし電報「胡蝶蘭」』というものだ。職人が製作したという漆器のお盆がついているのが特徴で、特に弔電の際にはふさわしいサービスとなっている。

シンデレラの靴が先方へ!?

また『D-MAIL』の祝電カテゴリーの中に、何とシンデレラのガラスの靴が先方に送られるというサービスもある。これはもちろん、ディズニーの版権を得た上での取り組みだ。

花嫁がこの靴を履けなかったらどうしよう、という憂いもあるかもしれないが、ともかくこの祝電は、まさに一生ものの思い出となるくらいのインパクトである。

このように我が国の電報は、通信手段としての古めかしさを、補って余りある付加価値を有している。

もちろんそれには日本人の文化的特性も大きく作用しているが、一方で新しい企画を開発していくための工夫は、旧式化したインフラを独自に発展させるということが証明された。

電報は、斜陽を迎えてなどいないのだ。

【参考・画像】

※ D-MAIL – NTT東日本

※ うるし電報「胡蝶蘭」 / シンデレラ(ガラスの靴)- D-MAIL

※ SAKODA / PIXTA

【動画】

※ インドの電報サービス、7月15日で終了へ – YouTube

このニュースに関するつぶやき

  • 固定電話も無く、携帯電話の電波の届かない場所に住んでいる人へのアポ取りとかに。
    • イイネ!1
    • コメント 1件
  • とっくに情報伝達手段じゃなくなっているし。電報は伝統的な儀礼伝達ツールに昇華しているのだ。聞きかじりの狭い知識で、したり顔のライターが増えたのは、IT化の副作用だと思う。
    • イイネ!10
    • コメント 2件

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