3Dプリンタの出現は我々に何をもたらすであろうか。自分でカンタンにスマートフォン用のケースを作れることであろうか? 遠くにあるデータを自宅で出力させて造形ができることであろうか? あるいは実物のプロトタイプを作るためのものであろうか。
どの疑問も正解ではあるだろう。3Dプリンタには我々が知らない使い方がまだ隠されている。
そんな3Dプリンタの新しい境地に挑もうとしているのが『Unseen Art』プロジェクトだ。
目の見えない方がアートを「感じる」
『Unseen Art』はその名の通り、目の見えない方が芸術を体験することができるアートプロジェクトだ。
目の見えない方にとって絵画は触れることも見ることもできないものだ。それを解決するためにプロジェクトは発足した。
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3Dスキャンによって名画をスキャニング。そのデータをもとに3Dプリンタで出力することによって、名画に3次元的な奥行きのある造形を作製する。
目の見えない方はそれに“触れる”ことによって、名画がどのように描かれているかを楽しむことができる。
名画をいくつも3D出力させることができれば、立体絵画の展覧会のようなものも開くことができるだろう。
このプロジェクトの良さはそこにある。3Dプリンタで出力させる環境さえあれば、そのような展覧会が世界中のどこでも開くことができるのだ。アートのグローカルな展開が期待できると言えよう。
『Unseen Art』はプロジェクトの第1弾として、モナリザの解析と出力に成功している。現在クラウドファンディングの『Indiegogo』で、このプロジェクトの支援を募っているところだ。
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55ドル収めることによって、視覚障害者団体への寄付と、3Dプリンタで出力されたモナリザの顔のオブジェを手にすることができる。
寄付が集まればさらに『Unseen Art』のプロジェクトの拡大も加速していくことだろう。
3Dプリンタの、新たな用途の拡大に投資をしてみたい方は、是非下記のプロジェクトの詳細ページから、協力してみてはいかがだろうか。。
【参考・画像】
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【動画】
※ Unseen Art – YouTube