ソフトバンクグループ傘下の、ソフトバンクモバイルと仏アルデバランロボティクスにより共同開発され、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業によって製造される人型ロボット『Pepper(ペッパー)』。
OSに『NAOqi(ナオキ) OS』を採用しており、人間の感情が読める世界初の“感情認識パーソナルロボット”としてお馴染みになった。
「Pepper」の一般販売は1分で完売
昨年9月に、開発者向けの先行モデル300台がリリースされ、今年の6月から一般発売がスタートしたが、初回の1,000台は受付開始後1分で完売したとか。
その後1,000台/月程度だった生産キャパが引き上げられ、現在は10〜15台/hと、これまでの2〜3倍のペースで増産されていると言う。
10月には、日産自動車が販売店向けに『Pepper』100台の導入を発表するなど、人気は上々のようだ。
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ちなみに『Pepper』は身長1.2mと小柄で体重は28kg。30.0Ah/795Whのリチウムイオンバッテリーを採用しており、最大移動速度は3km/hとなっている。
連続稼動12時間以上を確保すべく、2足歩行機能は持たない。
時給1,500円で「Pepper」を派遣
今年7月からは、ソフトバンクグループのcocoro SB(ココロエスビー)が『Pepper』を使った“ロボット派遣サービス”を東京23区で開始した。
人間と同様に、接客やティッシュ配りなどの簡単な定型業務を行う短期アルバイト派遣サービスだ。
『Pepper』自身の時給は1,500円だが、サポート技術者1名(時給1,500円)が付く。
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ロボットのリース契約や、故障した場合の修理対応など面倒な手続きは不要で、派遣する際は業務に応じて、画像認識や行動計画、衝突回避、音声認識、音声合成などの様々なソフトウエアをパッケージにして用意するため、利用者は定型業務のための開発費を負担する必要はない。
これまで、月平均で約20件の業務を受注するなど、多くの問い合わせや申し込みがあったそうだ。
「Pepper」を全国へ派遣開始
cocoro SBは、本日12月18日から派遣先を都内に加えて埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、広島県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県に拡大することを決定、来年夏には全国へ派遣することにした。
同社では、派遣エリアの拡大に先立って12月11日より受け付けを開始している。
一般向けには12月分として12月26日(土)AM10:00から1,000台販売するそうだが、今回も恐らくあっと言う間に完売しそうだ。
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『Pepper』の一般向け販売価格は、19万8,000円(税抜)。
高齢者や子供の話相手をするのはお手のものなので、この調子だと一家に一台のロボット時代の到来が早まるかもしれない。
【参考・動画】
※ cocoro SB
※ プレス Pepperとは – ALDEBARAN
【動画】
※ Future Life with Pepper – YouTube
※ 接客テンプレートの機能概要 – YouTube