この10年で「4人に1人」から「5人に1人」に減少
疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が、非喫煙者に比べて1.7倍高くなります。また、たばこの煙は、周囲の人、特に乳幼児や子ども、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。厚生労働省が先日公表した、平成25年「国民健康・栄養調査」で、現代日本の喫煙状況が明らかになりました。「現在習慣的に喫煙している者」とは、たばこを「毎日吸っている」または「時々吸う日がある」と回答した割合は、19.3%でした。男女別では男性で32.2%、女性で8.2%と、男女ともに10年間で減少傾向です。
では、喫煙者はたばこを「止めたい」と思っているのでしょうか。今回の調査では禁煙意思の有無の状況についても聞いています。喫煙者のうち、「たばこをやめたい」と思うのは、24.6%でした。一方「たばこの本数を減らしたい」と思う割合は、33.5%で以前よりも増加しています。
喫煙者の考える「受動喫煙防止対策の推進を望む場所」とは?
各自治体や公共交通機関などで、受動喫煙防止対策が進んでいます。受動喫煙防止対策を望む場所を聞いたところ、非喫煙者では「路上」、「飲食店」、「子供が利用する屋外の空間(公園、通学路など)」が上位を占め喫煙者では「特にない」と回答した割合が最も高く、51.5%でした。次いで、「子供が利用する屋外の空間(公園、通学路など)」、「医療機関」の順になりました。
「健康日本21(第2次)」では、成人の喫煙率を12%まで減少することを目標にしています。吸う人も吸わない人もお互いを尊重する社会を目指したいですね。(QLife編集部)
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