12月からは「ストレスチェック制度」がスタート
2015年12月1日からスタートした「ストレスチェック制度」。従業員が50人以上の企業では、年に1回従業員のストレスチェックが義務化されました。では、実際にどれだけの人が職場でストレスを感じているのでしょうか。株式会社マクロミルが調査しました。
20代から50代の働く男女1,000人を対象に、11月に実施したこの調査では、まず普段どの程度ストレスを感じているか聞きました。すると「強く感じる」が29.5%、「やや感じる」が56.4%で、85.9%の人が何らかのストレスを感じているという結果に。
ストレスを感じていると答えた859人に、その頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が42.4%で最多。「週に3〜4日」が33.2%、「週に1〜2回」が19.2%。週3日以上と高い頻度でストレスを感じている人が多い現状が浮き彫りになりました。
ストレスチェック制度の認知度は3割に届かず
何がストレスの原因になっていると思うかという問いには、61.7%が「仕事内容」と回答しています。2位は「職場の人間関係(57.7%)」でした。対して「家族関係」は30.0%。やはり、家庭よりも職場や仕事内容がストレスを生む原因となっているようです。
そんな職場のストレス状況を改善するためのストレスチェック制度ですが、その認知度はまだまだ高くはないようです。2014年10月時点での認知率は6.3%で1割に満たない低さ。制度のスタート間近の2015年11月時点での認知度も28.1%でした。
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3割に満たない認知度でスタートしたストレスチェック制度ですが、メンタルヘルスの不調を未然に防ぎ、職場環境を改善するためには大切な取り組みです。これからは、ストレスチェックを受ける側も制度の内容や意義について理解を深めることも必要でしょう。(下玉利 尚明)
関連リンク
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- 株式会社マクロミル 公開調査データ