TwitterがFacebook化?タイムラインからユーザー親密度に合わせたツイートを優先表示に

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2015年12月22日 06:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

言わずと知れた、SNS界の二大巨塔“Facebook”と“Twitter”。

いまでこそ、ここに“Instagram”が加わろうとしているが、この2つのサービスがなければ、ここまでSNSが普及しなかったといえる、絶対的な存在だ。

そんなFacebookとTwitterは、SNSとしてはそれぞれ異なる特徴を持っている。

Twitterのフィードは、リアルタイムの時系列順でユーザーの投稿が立ちならぶ“タイムライン方式”、速報性のある情報を発信したり入手したりすることに向いている。

一方のFacebookのニュースフィードは、Twitterに同じくタイムライン要素を持つがそれはごく一部。それ以上に重視されるのは“エッジランク”と呼ばれる独自のエンゲージメントアルゴリズムで、情報が流れるかどうかが決まる。実名制が採用され、リアルの友人関係やより繋がりの深い友人・団体の情報が流れやすい仕組みになっている。

これらそれぞれの特徴を魅力に、サービスを用途ごとに使い分けているユーザーも多かったのだが、どうやらTwitterの“Facebook化”が進んでいるらしい。

先日、試験的ではあるがTwitterが一部ユーザーにおいて、フィードにおけるタイムライン表示をやめ、エンゲージメントをもとにした、ユーザーに最適なツイートを優先表示するようにしたのである。

タイムラインを全て見る必要がなくなる?

Twitterは、もともとタイムラインという名前のとおり、時間軸ですべてのツイートを追うことができた。単純にいえば今まで自分が見たツイートと見ていないツイートを単純に見分けることが可能だったのだ。

それに対しFacebookのニュースフィードは、さまざまなリコメンドエンジンなどを駆使し、おそらくユーザーが好むであろう投稿を優先的に表示させる、“エッジランク”というアルゴリズムを用いている。

日頃よく“いいね!”を押している友人の投稿はフィードに表示されやすい。一方、関係性の薄い友人の投稿はあまり表示されないようになっている。(ちなみに、企業がもつようなFacebookページにおいても、1万人のフォロワーを抱えるFacebookページ群のなかでも、“いいね!”や“コメント”、“シェア”に大きな差があったりするのは、この“エッジランク”によるものだ。)

また、ユーザーの方で優先的に表示させる・させない特定のユーザーなども設定でき、ニュースフィードに流れてくる情報を上手くカスタマイズできる。

メリットとデメリット

Twitterが、このFacebookの手法を真似るというのは、ある意味正当な進化といえるのかもしれない。膨大に流れてくるタイムラインから、よいコンテンツのみを収集したいユーザーには間違いなく刺さるだろう。

また、ただ単にフォロワー数を増やすことを目的とした、無闇矢鱈な相互フォローなどの施策は、あまり意味をなさなくなると考えられ、より充実したフィードへの改善が期待される。

ただ、心配ごととして、Twitterのヘビーユーザーの中にはタイムラインを細かく見たいニーズがあることだろう。Twitterはつぶやきの集まりだからこそ、その一つ一つのツイートの価値を測るのはある意味難しい。

また、直ちに拡散されるべき速報性と重要性の高いシリアスな情報が、Twitter上で人気のネタ系ツイートで埋もれてしまい、拡散されにくくなってしまうような可能性もなくはない。

だからこそタイムラインをすべてのしっかり見れる方がいいというニーズもあるのではないだろうか。そこに対してはどう応えていくのか。

Twitterがこの機能を本格導入する際には、注視する必要がありそうだ。

【参考・画像】

MOTHERBOARD

※ Pablo Rogat / Shuttersstock

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