配車サービスUber、Facebookメッセンジャーと「婚約」 新たな戦いの始まりか

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2015年12月22日 18:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

Uberの快進撃は、今も続いているようだ。

タクシーという交通機関の信用度が低い国にとって、Uberの提供する“ライドシェア”は非常にありがたいものだ。スマートフォンの普及もあり、運輸業界は今やモバイルサービスと一体化した。

もちろんそこには、次々と新しい形のサービスを打ち出す開発努力が存在する。Uberはより大きなシェアを獲得する一手として、Facebookとの提携を発表した。

FacebookメッセンジャーでUberを利用できる、というサービスだ。

米国内限定のサービス

Facebookメッセンジャーを使ってUberを呼ぶ、という試みはアメリカ限定の試験運用である。

メッセンジャーのメニュー項目に『トランスポーテーション』というものが追加されるのだが、これが要するにUberのネットワークとつながっているのだ。

Facebookメッセンジャーは、個人対個人の連絡手段として世界的なシェアを獲得している。日本ではLINEが台頭しているためそうした実感はないかもしれないが、世界規模で見ればWhatsAppとFacebookメッセンジャーが“メッセージアプリの二巨頭”として君臨しているのだ。

さらに言えばWhatsAppはすでにFacebookの傘下だから、この業界のチャンピオンベルトはFacebookが獲得しているようなものだ。

此度のUberとの“婚約”は、ある意味必然的な出来事かもしれない。


動画を別画面で再生する

もちろん、米国内の試験運用が上手く行ったからといって、いきなり世界進出できるとはUberも考えてはいないだろう。

Uberと各国運輸当局との摩擦は、今も火花を飛び散らせている。

運輸当局との闘争第二幕

インドネシアは、既存タクシー会社とUberとの対立が最も激しい国の一つだ。

首都ジャカルタでは、Uberと提携している車両が次々と摘発されている。歯に衣着せぬ発言で知られるジャカルタ州知事は、Uberにタクシー営業免許を取得するよう強く求めている。

インドネシアでも、Facebookメッセンジャーが重要な連絡手段として定着している。その上、2億5000万という人口を抱え、GDPも毎年約5パーセントのペースで伸びている。Uberにとっても、インドネシアは魅力的な市場だ。

だが、Uberの進出先には常に運輸当局との戦いが待っている。

同社がFacebookと連携することにより、熾烈な闘争の第二幕が開かれようとしている。

【参考・画像】

Say Hello To Uber On Messenger – Uber

※ ウーバー摘発50台に ジャカルタ当局 「営業は違法」 会社側「許可取得済み」 – じゃかるた新聞

【動画】

※ Uber on Facebook Messenger – YouTube

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