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終わらない保活 ――1歳児入園のハードルの高さ

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2015年12月24日 12:02  MAMApicks

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今年の2月末に生まれた次男は、2015年度の4月入園には申し込みが間に合わなかったものの、なんとか5月入園に滑り込むことができた。いろんなラッキーが偶然積み重なって、今ここにいるのが実情なのだが、それでもやはり問題はある。

【1】登園にかかる時間
バス2本を乗り継いで片道45分かかる。
これは電車のラッシュを避けたルートでもあるが、じつは通勤時間帯の最速ルートでもあった。

【2】交通費
地元の保育園に入れていたならJRと地下鉄1本のみだったところ、バス定期のほかに私鉄、JR、地下鉄と乗り継ぐため、定期代が2.5倍にふくれあがった。
もちろんその分は会社から支給されない。自腹だ。

【3】親の身体的限界
次男の保育園はベビーカーを置くところがないため、抱っこ紐での登園と決められているのだが、先月、夫が椎間板ヘルニアと診断された。
「5年間子どもを抱っこし続けて、今年赤子が増えたのがとどめだったかね」と笑っていたら、今度は自分がぎっくり腰をやってしまった。
現在、どちらかというと私のほうが重症のため、夫がカバーしてくれているが、通勤経路を考えると、次男の送りは私が行かないとどうにもならない。

コルセットで固定し、痛み止めを服用しながらの抱っこ紐……時々、「なんだかなあ」と、考えてしまうのだ。

なお、現在の我が家のステータスである。
夫:正社員9-18時勤務、残業月20日(20〜30時間)程度、通勤時間50分
妻:フルタイムパート10-19時勤務、残業月2日程度、通勤時間は保育園経由で1時間半(乗り換え4回)
長男:区立認可保育園 4歳児クラス
次男:私立認可保育園 0歳児クラス
■1歳児転園、5年前とは様変わりしていた地元の状況
じつは長男も、1歳児クラスに上がる際に転園をしている。

0歳児・4月入園のときは、ろくに見学もしないで、家から近そうな園を書くだけ書き、第4希望に書いた、区内でも一番開園時間の短い夜19時半までの園に入園した。

しかし、仕事をはじめてみたらお迎えに間に合わない状況が生まれ、親を頼れない日には早退しないと、時間までに迎えにいけないことになってしまった。

そこで、ファミリーサポートを頼んでみたのだが、誰にでもなつくこと請け合いだった長男が、その人に対してだけギャン泣き。

「これは……ないね……。」

こうして我が家では、“家族だけでなんとかする育児”がスタートした。

当時は保活のことをだいぶ甘く考えていた筆者。
夜遅い園に転園しちゃえばいいよ!と年度途中で申請書を出したが、当然のように、年度の途中なんかでは許諾通知は来なかった。

そして年度末も押し迫った2月のある日。
たまたま休みで家にいた日、珍しく家の電話が鳴ったのだ。
「A保育園ですが、書類を取りにいらっしゃらないのでお電話差し上げました」

電話の主は、地元で夜遅くまでやっている唯一の保育園。
その1園のみを書いて申請していたのだが、転園が決まったという知らせだった。
夫が郵便を受け取ったのち、玄関に置いたままにしており、私はその事実に気づいていなかったのだ。

「あ!すぐ行きます!」

……こうして、あっけなく長男は1歳児クラスでの転園を果たした。


さて今回。
次男の検査通院で休暇をとっていた日があったので、その待ち時間に区の保育課に出向き、ようすをうかがうことにした。待っている人もおらず、すぐ対応してもらえたのだが、4月の上旬に訪れて入園相談をしたときとは、明らかに雰囲気が違った。

まず、こちらの名前を聞いてもらう余裕はなく、担当者のお名前も聞けずじまい。

こちらも雰囲気を察したので、

・現状、兄弟が距離のある別園でつらい
・兄のいるA園のみを書いて希望を出している
・うちの状況はどうか

の3点に絞ってきいたのだが、テンプレート的な返答に終始し、今公表している以上の新しい情報はありませんといわれた。

そこで別の日に、夫にも保育課をたずねてもらった。
以前、夫婦そろって行ったときにポジティブな情報をもらえたので、もしかして私ひとりのときよりも、男性が行ったらもっと詳しい情報を出してくるのではないだろうか、という読みがあったのだ。

「考査に影響しないから、第2希望に近所のB園を書いたらどうかってのと、≪40点≫はないときびしいって話はされたね。新しい話はなかったねえ」

……そうか、この時期はたいして対応の差はなかったか。

筆者が訪ねた際に、過去数年の1歳児枠の人数とボーダーラインの指数、長男が転園したときの状況をきいてきたのだが、長男のときはどうも募集枠が多く、今回の倍であったことがわかった。つまり、わずか数年の間に……。

「今年のA園は枠も少ないですし、通っていらっしゃるのでご存じと思いますが、兄弟加点の方も多くいらっしゃるので……」

■わずかな1点を争う過酷な戦い
保育園入園に関しては「ポイント」というものがある。家族の置かれた状況等を指数化して合計点で争うのが“保活”だ。

自治体により異なるが、筆者の居住区の場合はフルタイム勤務で20点。夫婦ともにフルタイム勤務の場合は合計40点となる。それに加え、各種条件で加点減点が行われ、最終ポイントが決まる。

“きょうだい加点”にも複数パターンが存在する。
≪兄弟姉妹が区内認可園に在園中でほかの兄弟姉妹が新たに区内認可園に申請する場合≫はプラス3。
我が家のように、≪区内の異なる認可園に兄弟姉妹が在園、第一希望で同一認可園への転園申請≫の場合はプラス1となる。

つまり、今年の5月入園の段階で≪+3≫のカードをすでに切ってしまった我が家は、転園でのきょうだい加点は≪+1≫しか加算されない。

加えて、≪希望園がすべて夜間保育で夜間保育を週3回以上利用≫という項目に当てはまるため、さらに≪+2≫が足される。

すると、我が家よりポイントが高くなる可能性のある家がどのくらいあるのか、というところに尽きるのだ。

片手でおさまる人数しか入れないところに、現在80名ほどの応募が来ているという。
去年保活をしていたときに、「延べ人数なので、90人くらいまではどうってことない」と、ある認証園の園長先生に言われたが、それでも、落ち着かないのだ。

■ライバル?同士?ママ友とのつながり
長男のクラスには、次男と同学年の子を持つご家庭がうちのほかに3組いる。
そのうち2人は今年の0歳で入園できているので、ほかの学年はさておき、現在同じライン上にいるのは、我が家ともう一組。

「保育園、どうする? 転園、申し込んでる?」

季節柄、挨拶代わりにどうしてもその話が出てしまう。
来年の4月、ふたを開けたらどちらかが入れなかった……というのはなんとも後味が悪い。とはいえ……。

「育休もう1年とろうか、考えちゃうよね……」

育休という選択肢がある人には、復帰の適切なタイミングという問題も追加でやってくるのだ。どのタイミングなら子どもたちにとって、自分たち家族にとって最適なのか。

自治体によるが、上の子の学年によっては、育休を延長しても退園にならない場合がある。

とはいえ、その後やってくる「小1の壁」も考えつつ、育休と時短という2つのカードを、どう駆使すべきなのか。

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保育園のお迎えから家に帰って、抱っこ紐から次男をおろす。
私も床に転がって、次男のよだれ防止で自分の胸元につけていたタオルをはがすと、ぽんと放り投げた。

「あー、めんどくせえー」

宙を舞ったタオルが自分の顔に、ボサっと覆いかぶさる。

そもそも、今ここにいる次男が生まれる前、去年の7月にスタートした今回の保活。
1年半が経過して、着地したいところにたどりつけていないもどかしさが、じりじりと焦りを促していた。

「保育園は近いほうがいいし、安いほうがいいし、クオリティがわかっていて安心して預けられる先生にお願いしたい」
これだけ書くと普通のことなのに、それがぜいたく品になっているのが2015年の今なのだ。

≪考査に影響しないから、第2希望に近所のB園を書いたらどうかって……≫

夫が保育課できいてきた言葉がふと頭をよぎる。
きょうだい同園になれないかもしれないけれど、第2希望、書くべきなのだろうか。

■運命の投函
夫と相談しながら、申請用紙を埋めはじめた。

「B園も私立なんでしょ? お金とか大丈夫? オプションでなにかとられたりとか」

夫の言うことはもっともだった。
次男の通う園も私立園だが、なんだかんだ基本保育料以外の部分が積み重なっている。

とくに我が家にとって一番ネックなのは延長保育料だ。
延長料金が、基本保育料を上回っている。
支払いのたびに、毎月なんともいえない気分になるのだ。

私立園のいいところは、サイトである程度の情報が確認できるところだ。

「あ、今のところより延長安いよ?」

以前小児科で、B園の0歳児クラスにお子さんを通わせているお母さんと話したことがある。園庭は屋上だけど悪くない、という内容だった。

「どっちになるかわからないし、どっちもダメかもしれないけど、書くだけ書こう。」

≪次がダメでもその次があるよ、長男の通うA園は2歳児クラスを毎年とらないことにしているけど、それでも過去に2歳児から転園してきた子だっていたじゃないか……。≫
≪……そのころ、もう兄は卒園しているけど。≫

お兄ちゃんのことが好きすぎる次男を、兄と同じ保育園に入れてやりたいという気持ちは日に日に高まっているのだが、こればかりは“お上”が決めることなのでどうしようもない。

「第一希望、通りますように!」

祈るような気持ちで、書類をポストに投函しようとしたそのとき、筆者は気づいた。
いつものつもりで投函しようとしていたその穴の上に「年賀専用」とシールが貼られていたことを。

「あぶない!締め切り間に合わなくなるとこだった!」

“年末の罠”をすり抜けた我が家の書類が、無事に保育課に到着していることを祈りたい。

ワシノ ミカ
1976年東京生まれ、都立北園高校出身。19歳の時にインディーズブランドを立ち上げ、以降フリーのデザイナーに。並行してWEBデザイナーとしてテレビ局等に勤務、2010年に長男を出産後は電子書籍サイトのデザイン業務を経て現在はWEBディレクター職。

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