窓ガラスに貼り付けるだけで室内を2倍明るくする「DNP採光フィルム」

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2015年12月26日 11:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

外は晴れているのに、部屋のなかでは明かりをつけなくてはいけないなんて、なんとなくもったいない。まぁ、仕方がないんだけど。

ところが、太陽光を効率よく室内に採り入れることで、室内をより明るくすることができるフィルムがある。

大日本印刷が発売している『DNP採光フィルム』だ。

光を反射・拡散させる

この『DNP採光フィルム』は、窓から入ってくる太陽光を天井などに効果的に反射、拡散させる機能をもつ。

例えば、これまで床に落ちるだけだった太陽光を広く拡散させることで、部屋を明るくすることができるというものだ。これには、大日本印刷がディスプレー向け光学フィルムなどで培った、光学設計や微細加工の技術が生かされているという。

この『DNP採光フィルム』は、2枚のガラスの間に採光フィルムを挟んで貼り合わせた『DNP採光フィルム(合わせガラス用)』が10月に発売されていて、大手ハウスメーカーに採用されていた。

しかし、そのタイプだと、ガラスごと新規にしないといけないので、基本的には新築用になる。

そこで、光を反射・拡散させる機能を、フィルム表面ではなく内部に持たせることで、表面を平滑にしたモデル『DNP採光フィルム(現場施工用)』を新たに開発した。

既存のガラスにも施工可能

この『DNP採光フィルム(現場施工用)』は専門業者が容易に貼り付けられるとともに、使用者にとっても汚れの拭き取りなどを容易にしたことで、既存の窓ガラスに貼り付けて使うことができるようにしたものだ。これは1月から販売されるという。

この『DNP採光フィルム(現場施工用)』なら、リフォームとしてこのフィルムを施工できる。

採光機能のほか、ガラス破損の際の飛散防止や、紫外線99%カットによる人体や家具、カーペットなどへのダメージの低減というメリットもある。

また、このフィルム自体も、最表面には硬度の高いハードコート剤をコーティングしているためキズがつきにくく、光による黄変などの劣化に対しても耐久性が高いという。

なお、光を拡散させる層を持つため、透明なガラスに貼り付けるとすりガラス調になる。

温室効果ガスの削減が大きなテーマとなっている現代、さまざまな技術革新がその手助けをしてくれる。

この『DNP採光フィルム』は、日当たりの悪い北側の窓に使用したケースで、室内の明るさが2倍に向上し、照明エネルギーを13%削減できたという例もあるという。

人工の光じゃなくて、太陽光の恩恵にあずかれるという点でも嬉しいではないか。

【参考・画像】

新築・既築の窓ガラスに貼り付けるだけで太陽光を効率的に取り入れ 日当たりが悪い室内を2倍明るくする「DNP採光フィルム(現場施工用)」を開発 – 大日本印刷

※ Graphs / PIXTA

このニュースに関するつぶやき

  • 太陽「熱」に反応して光るのか、と思ってしまった。さすがにそこまでは無理だな・・・
    • イイネ!2
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