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若いうちからサッカーでヘディングをしすぎると危険?脳震とうの長期的なダメージとは

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2015年12月28日 11:40  FUTURUS

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米サッカー協会が11月、子どものヘディングについての新たな指針を発表したことが話題になった。

10歳以下の子どもはヘディング禁止、11〜13歳の子どもは練習中のヘディングを制限することになる。

アメリカでは、アメリカンフットボールやホッケーなどで、選手の衝突による脳しんとうが問題になり、訴訟に発展するケースも増えている。頭とは異なるが、日本でも学童野球において、肘や肩を壊さぬよう変化球が禁止されている。

今回の規定も、米サッカー協会やユース・サッカー協会などを相手にした裁判がきっかけとなったという。

多くのサッカーファンを驚かせた今回の決定。実際にプレー経験がある人の中には、自身の経験からヘディングの危険性がピンとこない人もいるのでは。

そこで今回、若年層の脳震とうがもたらす脳へのダメージについて考察してみたい。

ダメージを受けやすい子どもの脳

近年、脳震とうが脳の機能に微妙な影響を与えること、そして子どもの脳がとくに傷つきやすいことが、神経科学者によって発見されている。

2013年の米国医学研究所の研究は、若い世代を中心とした、年代ごとの脳震とうの実態に大きな注意を求めた。レポートによると、カレッジ・フットボールの選手の、約20人に1人が1シーズンに1度の脳震とうを経験したといい、この数字は高校生だと14人に1人、より若い世代では30人に1人になるという。

しかし、この数字は実態を過小評価しているとの指摘も。

脳震とうの90%は、失神などの明らかな症状が出ないため、10歳より下の世代では、自分の状態を説明する仕方がわからないこともありうるのだ。

12歳以前にフットボールを始めた選手はテストでより悪い結果

一方、チルドレンズ・ホスピタル・オブ・フィラデルフィアのKristy ­Arbogast氏は、脳震とうの症状が、試合後時間が経ってからどのように表れるかを調査。

複数の子どもが、脳震とうによって以前には見られなかった、微妙な視覚的な運動調整障害を起こしたという。これは彼らが学校に戻り、黒板に集中した時に頭痛やめまい、吐き気を催す要因になりうるという。

また、同時期に、ボストン大学医学部のRobert Stern氏らのチームは、頭のケガが若い脳にどんな影響を与えるかについて指摘している。

研究チームは、引退したNFLの選手のグループを、競技を開始した年齢が12歳以前かどうかで分類。

前者のグループは、認知的柔軟性や脳の実行機能を評価するテストで、より悪い結果を示したということだ。

昨年には、インディアナ州のパデュー大学の研究者らが、シーズン前後で高校生フットボール選手の神経認知の機能を比較。

脳震とうと診断されていない選手でも、視覚記憶のテストで著しくパフォーマンスを下げたことが示されたようだ。

小規模な研究であるため、一般化できるかは不明としながらも、若い選手の保護について真剣に考えざるを得ない数字ではないだろうか。

長年のファンからは、激しいコンタクトや頭を使ったがプレーが競技の醍醐味のひとつだとする、見方があっても自然なことだろう。

しかし、脳震とうが若年層の脳にもたらすダメージを鑑みると、選手の人生を守る取り組み、より危険の少ないルール整備がいち早く必要になるのではないだろうか。

【参考・画像】

Are Young Athletes Risking Brain Damage? – YouTube

※ Ollyy – Shutterstock

※ MakiEni / CRO – PIXTA

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