密閉型や解放型、骨伝導など数えきれないほど種類が発売されている“ヘッドホン”というアイテム。
100円台で買えるものから100万円を超えるハイエンドモデルまで、価格帯は非常に幅広い。
そしてこのラインナップの中に、10万円を切る値段でハイエンドヘッドホン並の高音質が楽しめる、ちょっとユニークなヘッドホンがある。
アナログ信号を増幅変換しダイレクトな高音質を実現
そのアイテムとは『Audeze EL-8 Titanium』というヘッドホンで、日本でも知名度を上げつつあるオーディオメーカー『Audeze』よりリリースされている。
デジタルオーディオプレーヤーやスマートフォンで音楽を聴く場合、ヘッドホンジャックよりも充電やデータ転送をするコネクタ部分からオーディオデータを取得した方が、高音質の音楽が聴けるということは多くのオーディオファンに知られているが、この方法を上手く活用したのが『Audeze EL-8 Titanium』だ。
|
|
通常のヘッドフォンのジャックではなく、Lightningケーブルで接続することでデータロスの少ない再生を可能にしているという。
更に、ケーブル間には独自のデジタルプロセッサを内蔵し、信号を増幅。
スマートフォンのアプリでは、イコライザなどで音質の設定を行うことができるので、好みの音で音楽を聴くことが出来る。
そうなると気になるのが、本体の再生能力だが、高級ヘッドホンなどに装備される平面磁気ドライバーを採用しているので、独特でリアルな高音質が楽しめるという。
このヘッドホンのメリットとデメリット
既にお気付きの方も多いかもしれないが、このヘッドホンにはいくつかのデメリットがある。
|
|
まずはLightningケーブル専用なので、他のオーディオでは使えない。
更に、Apple製品ではOSがアップデートされると「このアクセサリは使用できません」というメッセージとともに周辺機器が使用できなくなるケースも多く、数年後には使えなくなる可能性も危惧される。
しかし、『Audeze EL-8 Titanium』のケーブルは脱着可能なので、他のケーブルを用意すれば通常のヘッドホンと同じように使用でき、799ドルという価格を考えると音質含めお得な装備も多数備えているので、メリットも多いと言えるだろう。
日本のオーディオショップが、このメーカーの製品を取り扱い始めていることを考えると、近々この製品も購入や試聴ができるようになるだろう。
「iPhoneからいずれイヤホンジャックがなくなるのでは」という噂も鑑みると、このようなプロダクトが主流になっていく日も、そう遠くはないのかもしれない。
|
|
【参考・画像】
※ AUDEZE