環境省の『EV/PHV利用促進プラットフォーム事業』の推進企業として採択されたトヨタメディアサービスを始めとする豊田自動織機、日本ユニシスの3社が共同で愛知県のサポートのもと、本年7月から実証事業を開始。
12月19日(土)からはEV・PHV複数台充電時の効率的な電力制御について実証を開始した。
1ヶ所の充電ステーションで複数台充電時に課題
昨年度には、トヨタメディアサービスが開発した、全国の充電器の位置情報や稼働状況を一元管理する“EV/PHV利用促進プラットフォーム”を活用したスマホ用のアプリ『全国EV・PHV充電まっぷ』を3社で開発。
充電器利用者が使用する、充電器の充電予定時間をスマホ経由で、同プラットフォームに登録することにより、他の利用者が充電スポットの混雑状況を確認することが可能になっている。
ただ、これまでは1ヶ所に複数台の充電器が設置された充電ステーションで、EV・PHVが同時に充電する際に、短時間充電利用者の充電量が不足するという課題があった。
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短時間充電利用者を優先
原因は、充電器利用者の充電予定時間に関係なく、複数台に均等に電力配分する均等方式を採用していたためだ。
そこで、新たに設備能力や契約電力量に合わせた、充電電力の制御を可能にすべく、新たな実証試験をスタートさせた。
今回の実証試験では、プラットフォームから取得する充電予定時間をもとに、短時間充電利用者に対して、多くの充電電力を提供する優先順方式を用いる。
また、設備能力、契約電力量に応じたピーク電力を効率的に配分することで、電力の利用効率向上と運用コストの低減が可能となる。
本実証試験では、日本ユニシスが提供する充電待ちや混雑状況の予測機能“充電待ち発生予測アルゴリズム”、及び豊田自動織機が開発した“電力負荷平準化/ピーク抑制機能”を活用する。
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名古屋空港の充電ステーションで実証試験
実証試験は、アピタ名古屋空港店(エアポートウォーク名古屋)で行われており、来年1月15日(金)まで継続される予定だ。
充電器は施設南側の“公園側パーキングエリア”に設置されている。
複数の充電器をコントロールする実証のため、普段と少し使い勝手が異なるが、スマホアプリから充電器番号と利用予定時間を入れると、充電器側の操作時に、利用予定時間が自動で設定される。
一般開放された充電器での実証試験なので、「EV・PHVユーザーは是非協力して頂きたい」と呼びかけている。
【参考・画像】
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※ トヨタメディアサービス