受付間近!ニュルブルクリンクで鍛えた究極のハチロク「86“GRMN”」登場

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2016年01月01日 18:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

トヨタ自動車が、小型FRスポーツ『86(ハチロク)』に本格的なチューンを施した『86“GRMN”』を、2月1日より限定で100台発売すると発表した。

『86“GRMN”』は、昨年1月の東京オートサロンに出展されたプロトタイプを市販モデル化したものだ。

ニュルで鍛えた究極の「86」

同車は1周約25km、高低差約300mと起伏の激しいサーキットでお馴染みの、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催される24時間耐久レースで、2012年、2014年と2度のクラス優勝を果たした『GRMN86』のノウハウを、市販車にフィードバックしたスポーツモデル。


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オリジナルの『86』比で車体サイズが全長+50mm、全高−20mmと変化しているものの、車重(1,230kg)や、燃費(12.4km/L)については変更されていない。

まず、同車の特徴として挙げられるのは、1.8倍に高めたボディのねじり剛性や、低フリクション化したサスペンションにより、しなやかにクルマが路面に追従するようチューニングされている点だろう。

通常、スポーツモデルと聞くとガチガチに固められたサスペンションを想像しがち。

しかし、同車はそうではなく、土台となるボディ剛性を高める事で、サスがしっかりと路面の凹凸を捉えるように仕上げられている。

エンジンがオリジナルから大きく進化

アクセルペダルの僅かな動きで、エンジンパワーを自在にコントロールできるよう、軽量ピストン、低張力ピストンリングの採用に加え、抵抗低減ストレートエアインレット、回転数に応じてロングポート/ショートポートの切り替えを行う可変インテークマニホールド、排気干渉を低減した、完全等長エキゾーストマニホールドなどの専用品が採用されている。

TOYOTA_86GRMN

エンジン内部の慣性重量や摩擦低減に加え、吸・排気抵抗の低減を徹底追求することで、ノーマルエンジンとは、全くの別モノとも言えるレスポンスを実現したと言う。

これに伴って、最高出力が200ps/7,000rpm→219ps/7,300rpmに、最大トルクが20.9kgm/6,400〜6,600rpm→21.1kgm/5,200rpmにそれぞれ向上した。

最高出力をより高回転域で発生、最大トルクをより低回転域で発生することで扱い易い特性に変更されている。


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もちろんエンジンサウンドにも拘っており、“インマニ”や“エキマニ”をチューニング、何度もテストを重ねることで、街乗りでの静粛性とスポーツ走行時の刺激的な音を両立させている。

クロスレシオ化した6速マニュアルトランスミッションとの組合せで、エンジンの性能をフルに活かした走りを実現。

フロントにBSポテンザRE-71Rの215/40R17 83W、リヤに235/40R17 90Wの前後異サイズタイヤを装着。

ブレーキにはフロント6ポッド、リア4ポッドの対向モノブロックキャリパーを採用、ブレーキ性能強化と相まって“走る”、“曲がる”、“止まる”の基本性能向上を追求。

“GRMN”ならではの、“クルマを操る楽しさ”を提案している。

レクサス「LFA」に採用したCFRP材でボディを軽量化

エクステリアではエンジンフード、ルーフパネル、ラッゲージドアが軽量なCFRP(炭素繊維強化樹脂)製に改められており、フード上面にはエアダクトを備える。

フロントバンパーやボディサイド下部、フェンダーサイドのダクト部などにフィン状のエアロパーツが設けられている。

リヤサイドウインドウやバックウインドウは、ガラス製から軽量な樹脂(ポリカーボネート)製に改められている。

テールには大型リヤウイングが聳え立っており、マフラーがセンター1本出しとなったことで、バックアップランプがリヤディフューザーの両側に移設されている。

インテリアでは、3連メーターの全てがホワイト地で、表示ロゴの字体がオリジナルの『86』とは異なっており、“GRMN”のロゴが入るなど、専用仕様となっている。

リヤシートを撤去した2名乗車仕様で、専用スポーツシートや小径ステアリングの採用などで、ドライバーの操作性を追求。

1月4日からWebで先行受注

1月4日(月)正午(12:00)から22日(金)までの間でWebによる受付を行い、応募多数の場合は抽選により購入者を決定する流れになっており、648万円で販売される。

ちなみに『86“GRMN”』は、ホワイトボディ状態でトヨタの元町工場に持ち込み、各種パーツの組み込みや塗装を行なうそうだ。

CFRP製パーツには以前に同工場で製造されていたレクサス『LFA』のノウハウが投入されている。

『86“GRMN”』のボディカラーは、ホワイトパールクリスタルシャイン1 色で内装色はブラック基調。

TOYOTA_86GRMN

実車は、昨年12月18日から東京・銀座の一角に開設された『TOYOTA GAZOO Racing PADDOCK in GINZA』に、1月11日まで展示されている。

また、『東京オートサロン』では、2016年1月15日(金)〜1月17日(日)の3日間、幕張メッセ(東8ホール)で展示される予定だ。

豊田章男社長が言うところの「道が人を鍛え、クルマを鍛える」の精神に基づいて開発、TOYOTA GAZOO Racingが自信を持って送り出す“究極のハチロク”の登場だ。

【参考・画像】

TOYOTA、86“GRMN”を100台限定発売 – TOYOTA Global Newsroom

※ TOYOTA GAZOO Racing

※ 東京オートサロン2016(TOYOTA GAZOO Racing)

【動画】

※ 86GRMN Born on Nürbrugring – YouTube

※ 86GRMN IMPRESSION: Driving 86GRMN on Nürbrugring – YouTube

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