高齢者の孤独死の問題は、もはや放置してはならない。我が国日本は何としてでも、この難題に対する回答を出す必要がある。それも早急に。
筆者は先日、孤独死を防止するための新しい通信機器に関する記事を執筆した。こうしたコンセプトの発明は、もちろん一つだけではない。
クラウドファンディングサイト『Makuake』において、また新たな機器の支援プロジェクトが開始された。今度はビデオ通話サービスだ。
簡単ビデオチャット「おCHATも」
今回は見守りシステム『おCHATも』を紹介しよう。
これはビデオチャット機能搭載のカメラ『パルモ』を通じて、対象の高齢者とその家族が、定期的な通話ができるよう設計されている。
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もちろんこの『おCHATも』は、SkypeやGoogleハングアウトなどのアプリを利用したサービス、ということではない。
「Skypeって何? ビデオチャット? スマホなんてどこを触ったらいいのか分からない」
そういう高齢者が対象のサービスだから、『パルモ』の操作機構も極力簡略化されている。
このサービスの最大の特徴は、スマホやタブレットで通話する側(すなわち高齢者の親族)が、いざという時に『パルモ』のボール型カメラを遠隔操作できるということだ。
これは、部屋の中で高齢者が倒れた場合を想定している。しかも、カメラには赤外線暗視機能も搭載され、暗くなった部屋の様子を見渡すこともできる。
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まさに最先端テクノロジーの結晶だ。
日本が直面する問題解決のために
こうした機器が、2015年も半ばを過ぎた辺りから続々開発されるようになったと感じるのは、筆者だけだろうか。
我が国の世論が、いよいよ「孤独死問題待ったなし」という方向に舵を切った証明とも思える。
そうであるからこそ、今この時がイノベーションを開花させる、最良の時なのではないだろうか。
“ガラパゴス”と揶揄されがちな我が国のテクノロジーだが、同時に日本人特有の発想があるからこそ、作れるものがある。
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本稿の主役である『おCHATも』は、まさにそうした発明品だ。
【参考・画像】
※ 簡単にビデオ通話ができる!見守られる側に寄り添った見守りサービス「おCHATも」 – Makuake