フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のCEOでありフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが再び、アルファロメオのF1復帰を積極的に検討していくと語った。
昨年末、マルキオンネはアルファロメオをF1に参戦させることを考えていると発言した。
「アルファというブランドは人々の心に深く根付いている」とマルキオンネがフェラーリF1の年末会見において語ったとロイターが報じた。
「そのため、我々はそれを我々のライバルとしてレースに、F1に復帰させることを考えている。アルファの復帰は重要なことだ」
フェラーリがイタリア証券取引所に株式上場を行った4日、マルキオンネは改めてアルファロメオの将来のF1参戦の話題に触れた。参戦する場合、他のチームと提携する形を取ることになるだろうとマルキオンネは述べている。
「(アルファのF1復帰が)可能なのは間違いない」とマルキオンネが語ったとLa Gazzetta dello Sportが伝えた。
「どうなるか見ていく必要がある」
「他のチームのサポートがなければアルファロメオがF1に復帰するのは難しいだろう。今後この点を考えていくつもりだ」
「F1に関与するのが理想的だ。2008年から2009年にかけてドイツ(BMW)がF1から撤退したが、あれは間違いだったと私は思う」
「あらゆるメーカーにF1に参戦してほしいと思っている。(F1商業権所有者のバーニー・)エクレストンにもそういう話をしている」
アルファロメオは1950年、1951年のドライバーズタイトルを獲得した後に撤退、1960年代から1980年代にかけてエンジンサプライヤー、コンストラクターとしてF1で活動していた。2015年のフェラーリSF15-Tにはアルファのロゴが飾られていた。
昨年フェラーリがレッドブルとパワーユニット供給について協議した際、アルファロメオブランドでPUを使用するという案も出たことが分かっている。結局は契約には至らず、レッドブルは2016年、ルノーエンジンをタグ・ホイヤーブランドで使うことを決めた。
FCAは5年をかけてアルファロメオ、ジープ、マセラティのブランド力を高めるため約480億ユーロ(約6兆1400億円)の投資を行う計画を立てている。2014年のアルファロメオの販売台数は約72,000台、これをマルキオンネは2018年までに40万台に引き上げることを目指しているといわれる。