2016年はもしかしたらVR元年となるかもしれない。それほどVRに熱い視線が注がれているが、そのVR人気を牽引してきたのがOculusの存在だ。
その Oculusが次世代ヘッドマウントディスプレイ『Oculus Rift』製品版を発表、予約開始した。
「Oculus Rift」とは
仮想現実対応ヘッドマウントディスプレイの『Oculus Rift』は水中眼鏡のようなデバイスで、これを頭にかけることで仮想現実世界にダイブすることができる。
左右別々の映像を映し出すことで3D映像化、ヘッドトラッキング技術により上下左右はもちろん、前後上下の動きまで検知する。
それに合わせた画像をリアルタイムで生成し表示することで、まさにその世界に入り込んだかのように感じることができる。
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まさに“Virtural Reality”を実現する夢のデバイスだ。
価格はアメリカ市場では599ドル、日本では送料込みで9万5,000円前後となりかなり高価な印象だ。
また、VRを作りだすコンピューティングパワーの要求性能も高く、Oculus対応のWindows PCが必要だ。
最小構成でビデオカードがNVIDIA GTX970/AMD R9 290同等以上、CPUは Intel i5-4590以上、メモリは8GB以上、ビデオ出力HDMI1.3以上、USB3.0ポートが3、USB2.0ポートが1、Windows7 SP1 64bit版以上が必要とされる。
発売時にはすぐに遊べるよう、スペースコンバットシム『EVE: Valkyrie』などのゲームがバンドルされる。
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本当にVR元年となるか?
期待が膨らむが、それでも不安がないわけではない。というのも、これまでも何度も3DやVRといったものは元年が存在したからだ。
そして期待が高ければ高いほど体験との落差、落胆は大きく、これまで一般化したとはいえなかった。その理由は高価過ぎる、生理的に受け付けない、映像が未熟、処理能力が追いつかないなど様々だ。
『Oculus Rift』が本当にVRの世界を現実化できるかは、販売後のユーザーの反応にかかっているといっても過言ではない。引き続き注目していきたい。
【参考・画像】
※ Oculus Rift Pre-Orders to Open on January 6 – Oculus
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【動画】
※ Oculus Rift Kickstarter Update – YouTube