この時季つらい冷え。冷えない体にするには?

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2016年01月08日 11:02  セキララ★ゼクシィ

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セキララ★ゼクシィ

寒い〜!手足が冷える〜!
寒さの厳しいこの時季。「毎年この季節になると冷えが悩みで…」という人も多いのでは?かくいう私も冷えで悩んでいる一人なのですが、冷えは婦人科系の不調を高めたり、痩せにくい体質にしたり…と、あまり良いうわさを聞きません。実際は、どうなのでしょうか。 冷えに関する多くの本を書いている、目黒西口クリニックの南雲久美子院長に、冷えからくる影響と冷えない体づくりについてお聞きしました。 ■冷えは20代から30代へと年齢によって進行していく! まず、冷えは体へどのような影響を及ぼすのでしょうか? 「冷えからくる身体的な影響は、加齢による代謝の低下や日々の生活における冷えの蓄積が原因で、20代から30代へと年齢によって進行していきます。20代は、生理不順やひどい生理痛など婦人科系の器官への影響に加え、肌荒れやニキビ、くまといった外見に不調が表れます。それが30代になると、不調は内側に表れるように。まず、体内の水分の排出がうまくできなくなり、体がむくみやすくなります。そして、めまいや胃もたれ、耳鳴り、頭痛などの不調も見られるように。冷えを自覚しない、あるいは対策をしないまま放置しておくと、加齢とともに症状が悪化していく傾向があります」 冷えって怖い!でも、誰も故意的に体を冷やそうとなんて思っていないはず。気が付いたら、冷えやすい体質になっていたわけで…。そもそも、なぜ体は冷えてしまうのでしょうか? 「生まれつき冷えやすい体質の人と冷えが日常生活の中で蓄積された人と、2種類に分かれます。もともと冷えやすい体質の人は、胃腸が弱い、しもやけになりやすい、食が細い、貧血気味といった人です。一方、日々の生活が積み重なって冷えやすい体質になった人は、秋から冬にかけて、その温度差に体が対応しきれず、自律神経が不調を来している可能性があります。また、夏はエアコンや冷たい飲物や食べ物など、冬よりも体を冷やす要素がたくさんあります。その結果、気付かないうちに冷えやすい生活を送ってしまい、秋冬の冷えに響いている人も。さらに、最近は過緊張型の冷えが増えてきました。忙しさやストレスなどから過緊張状態になると、自律神経の交感神経が優位になり、血行が悪くなります。それで体が冷えてしまいます」 ■冷えにくい体をつくる4つのポイント! 冷えの原因はいろいろとありますが、やはり体にとって良いことは全くないので、ぜひとも対策をとりたいもの。南雲先生に冷え対策を聞いたところ、「冷えからくる不調を防ぐには、以下の4つのことが効果的です」とのこと。 1.内側から冷やさない 「体を冷やす冷たい食べ物は控えるようにして、鍋や温野菜など体を温めるものを食べること。そして、飲物も冷たいものだけでなく、体を冷やす緑茶やコーヒーはなるべく夜は控えるようにしましょう。発酵したものが体を冷やさないので、温かい紅茶やプーアール茶、甘酒、日本酒などがお勧めです」 2.外側から冷やさない 「体を外から冷やさないようにするには、首の後ろ、おなか、足首の3カ所を冷やさないようにすること。この3カ所を温めておけば、とりあえずは全身に温かい血流が巡り、代謝機能が活性化するので、靴下や湯たんぽ、腹巻きなどを上手に活用して、体を外側から冷やさないようにしましょう」 3.冷えたら温める 「冷えたら入浴して体を温めましょう。お風呂の入り方にも注意点があります。個人差や体調にもよりますが、20代は38〜40℃のぬるめのお湯に20分以上の半身浴がお勧め。30代以上の方は、水分代謝がスムーズにいかなくなってくるので、しっとりと汗をかく、無理のない温度と時間で入るように。無理して半身浴をしてしまうと、汗がうまく外に排出されず、のぼせたりむくんだりしてしまうかもしれません」 4.冷えない体づくりをする 「冷えにくい体をつくるには、適度な運動が一番です。特に、下半身の筋肉の強化。スクワットや爪先立ち、ウオーキングなど、足の筋肉を動かすことで、血液循環が良くなり、足や下半身にたまった冷えが解消されます。電車の待ち時間や仕事の休憩中など簡単にできるので、隙間時間を見つけて実践してみてください」 冷えを甘く見ていたら怖いってことがよく分かりました。私も今すぐ、冷えない体づくりをしなくちゃ! 【取材協力】 南雲 久美子さん 目黒西口クリニック院長。1982年、杏林大学医学部卒業、東京慈恵会医科大学内科研修・入局、関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)消化器内科非常勤嘱託を経て、北里研究所東洋医学総合研究所にて、東洋医学を学ぶ。1996年、東洋医学を融合して治療を行う目黒西口クリニックを開業。主な著書に、『名前のない病気 不定愁訴』、『タイプ別 冷え症改善ブック』(ともに家の光協会)、『冷え性・貧血・低血圧』(主婦の友社)などがある。

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