自転車に保険をつける時代がやって来た。
法律上、自転車も軽車両だから道路交通法を遵守するのは当然だが、時としてこの乗り物は人を死なせてしまうことすらある。
近年、自転車事故の加害者である小学生の親に、1億円近い賠償金が命じられたということもあり、日本人の保険意識は以前よりも高まっている。
そんな中、安価な月額料ながら、いざという時のリターンに富んだ自転車保険も登場している。
月額150円からの自転車保険
au損害保険株式会社は、2月から自転車保険『サイクルパートナー』の提供を開始する。
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これは、サイクルベースあさひを運営する株式会社あさひとの共同事業で、加入案内は全国のあさひ運営店舗で実施される。
『サイクルパートナー』の最大の特徴は、月々150円という保険料でありながら、個人賠償補償が最大で1億円供出されるという点だ。
そう、1億円である。“個人賠償額1億円”という数字は、もはや日本人の脳裏に焼き付いてしまっている。
しかしだからこそ、au損保がこの額を設定したことには大きな意義がある。
保険は「社会的義務」になるのか
同社は、数ある保険会社の中でも、自転車関連の商品に力を入れてきたという印象がある。
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今後は、上記の『サイクルパートナー』が示した“月150円、最大1億円”という数字が基準になるかもしれない。
これは突き詰めて考えれば、自転車保険も“社会的義務”として見なされる時代がやって来るということだ。
そして「保険に加入する」とは、同時に「責任を負う」という意味である。
我々は、まずそのことを意識しなければならない。
【参考・画像】
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※ あさひオリジナル自転車保険「サイクルパートナー」を開発 – au損害保険株式会社
※ Ermolaev Alexander / Shutterstock