「あれだよアレ」とモノの名前がでてこないこと、みんなどれくらい経験している？

　モノの名前が思い出せず、「あれだよアレ」で済まそうとする「あれあれ言葉」。ふと考えると、「自分もけっこう使っている」と心当たりある人も多いのではないでしょうか。40代以上の男女1,200人に対する調査では、会話でモノの名前が出てこない時に自分の「歳」を感じると答えた人が63.8％いました。

　これは、日清オイリオグループ株式会社が物忘れやど忘れをテーマに実施した調査（中鎖脂肪酸認知症リスク対策PJ 調べ）で明らかになったもの。調査では、79.5％が物忘れやど忘れの経験が「ある」と回答。「週に1回以上」が55.5％もいて、「ほぼ毎日」という人も6.7％いました。

　具体的には「ドラマや映画のタイトルが思い出せない」が62.5％と最多。「何かしようと立ち上がったのに何をしようとしたか忘れた」という回答も多く、約6割にもなることがわかりました。

　「歳」をとったなと感じることが「ある」と答えた人は86.8％で1,041人。その人たちに、具体的にどんな時に「歳」を感じるかも聞いています。それによると、「もう徹夜は無理だなと思う時」など、記憶とあわせて体力の衰えで加齢を実感するようです。

　物忘れやど忘れの経験が「ある」と答えた人に、おととい食べた晩ご飯の内容を思い出せるかを聞いたところ、「思い出せる」人は68.3％。また「現在の総理大臣のフルネーム」は94.7％が思い出せましたが、「前任の総理大臣」となると59％に下落します。

　さらに「初恋の人の名前」は83.3％が思い出せましたが、1割の人は忘れていました。物忘れやど忘れが、すぐに認知症に繋がるわけではありませんが、こうした結果を意識しつつ、普段の暮らしの中で認知症予防に向けた対策を考えてみるのも良いかもしれません。（下玉利　尚明）

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