【アニメ漫画キャラの魅力】他の3人とは一味違う!?元北斗神拳伝承者候補「ジャギ」の魅力『北斗の拳』

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2016年01月09日 14:00  キャラペディア

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元北斗神拳伝承者候補であり、主人公「ケンシロウ」の兄でもある「ジャギ」。がっちりとした体格にジャケットを羽織り、北斗の拳の敵役らしく肩や腕にはスパイクのついたアーマーを身に着けていますが、一番の特徴で彼の象徴とも言えるのは、やはり頭に被っているヘルメットでしょう。


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⇒ジャギとは?(北斗の拳シリーズ)
http://www.charapedia.jp/character/info/17711/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■ケンシロウとの確執

 これは過去にケンシロウから殺されかけた(実際は殺さないようにケンシロウが手加減したのですが)際に出来た傷を隠すためで、素顔は醜く歪んでしまっています。このため、彼の顔はヘルメット越しにしか見えず、他のキャラに比べ、どこか不気味な印象を与えます。作中でもケンシロウへの憎しみは健在で、「おれの名を言ってみろ!」の決め台詞と共に、ケンシロウの名を騙って悪事を働くなど、核戦争による世界崩壊後も彼を執拗に狙います。

 さて、作中の活躍ですが、第25話で初登場して以降、片手で雑魚キャラの首を軽々とへし折ったり、我流の北斗神拳を使いこなしたり、さらには模倣ながら南斗聖拳の技まで披露するなど拳法のレベルも高いです。一方で、ショットガン(撃たずに主に銃身で殴ってましたが)や奇襲用の含み針など平然と武器を使い、シンを唆してケンシロウと戦うように仕向けたり、ヘリポートの燃料タンクから漏れたガソリンに火を点けてケンシロウを焼き殺そうとするなど、とにかく手段を選びません。しかし、そんな彼も悪役の運命には逆らえず、第32話で「ケンシロウ」に次々と繰り出す技を完膚なきまでに叩きのめされ、「ぶは!」という断末魔と共に爆散してしまいます・・・。

■悪としての姿

 登場話数からすると決して長くはない「ジャギ」ですが、「ジャギ様」と呼ばれるほどに人気があり、フィギュア等のグッズも販売されています。中には15万円以上もする「ジャギ」仕様のヘルメットまで・・・。根強い人気を誇る「ジャギ」の魅力ですが、まず、それなりの強さを持つにも関わらず、「シン」や「レイ」などの強敵とは違い、とことん悪に徹している事でしょう。

 北斗の拳に登場する拳法家は、基本的に「ケンシロウ」に匹敵する強さを持っており、人格的にもベクトルは違えど印象深く描かれています。対して、雑魚敵は1話限りで「ケンシロウ」に倒されるのが普通。2〜3話も生き残れば万々歳という有様です。しかし、「ジャギ」は初登場から悪役としての非道さと拳法家としての強さを見せつけるという、これまでに無かったキャラクターとして描かれています。「主人公の兄弟なのに外道な悪役」というギャップもあり、より悪役としての印象が強められたと言えるでしょう。

■にじみ出る人間臭さ

 徹底的な悪としての姿を持つ反面、実は彼の行動や考えはあまり大それているわけではありません。「自分よりも優れた才覚を持つ弟に嫉妬する」、「自分の力を自分の欲望のために利用する」、「勝つためであれば卑怯な手段も厭わない」と、彼の考えは「ケンシロウ」のようなヒロイックさも、「トキ」のような博愛精神も、「ラオウ」のような王者の風格も全くなければ、他の拳法家キャラのように「ケンシロウ」と何らかの形で分かり合うという事もありません。また、「努力や工夫で強敵と渡り合う」といった王道のキャラクターでもないのです。

 さらには、「ジャギは北斗神拳伝承者争いの当て馬にするために伝承者候補にされた」という設定まである始末。そして、(他の兄弟に劣るとはいえ)、子分を引き連れての略奪や弟への復讐など、決して褒められたものではありませんが、逆に人間としてはそこまで不思議ではない、むしろ人間臭い行動とも言えます。「ケンシロウ」「ラオウ」「レイ」「トキ」といった、しっかりとした軸を持つキャラクターの多い『北斗の拳』において、彼の人間臭さは逆に新鮮ささえ感じられます。

■想像の余地と共感

 「ジャギ」は、元々放映当初から印象深い悪役として一定の人気はあったようですが、最近はスピンオフ漫画やゲームなどでの出番も多く、原作通りの悪人として描かれる他、悲劇的な設定が語られたり、逆にコメディリリーフになったりと、さらなる幅広い活躍を見せています。

 確かに彼は悪役として描かれていますが、一方で他の単純な悪役と違い、「少し何かが違っていれば、悪の道に進む事も「ケンシロウ」を憎むこともなかったのではないか?」と、どこか想像の余地があるキャラクターでもあり、スピンオフ漫画やゲーム等で一味違ったジャギ像が描かれるようになったのもその現れと言えるでしょう。

 実際、彼は「ラオウ」や「トキ」といった兄たちの実力はきちんと認めており、彼が「ケンシロウ」を憎むようになったのも、「ケンシロウ」が兄たちを差し置いて北斗神拳伝承者として選ばれた事が原因の一つにもなっています。「ジャギ」は、決して分かりやすい魅力を持つキャラクターではありませんが、悪役としての存在感、人間としての泥臭さ、そして「もし何かが違っていれば」という可能性について考えさせられ、悪役ながら、どこか少し共感してしまう・・・そんな魅力を持ったキャラクターではないでしょうか?


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:いっち〜(キャラペディア公式ライター)

このニュースに関するつぶやき

  • ジャギは自分が悪であり、卑怯者である事に誇りを持っているから、ああいう言動や愚行でも見てて逆に気分爽快になる稀なキャラ。やられっぷりも見事!
    • イイネ!35
    • コメント 10件

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