ライダーよ、360度の視界を手に入れろ!
ヘッドアップディスプレイが搭載された次世代のヘルメット『SKULLY AR- 1』がオンラインストアで販売開始された。
このヘルメットを被れば、振り向かなくても後ろが見え、バックミラーでは得られない広い視野を得られる。
また、ヘッドアップディスプレイにはナビが表示され、今聞いている曲のタイトルも表示される。さらには、音声でスマートフォンを操作することもできるのだ。
『SKULLY AR- 1』は、まさに次世代のスマートヘルメットと言えるだろう。
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前方を見ながら背後も見える
『SKULLY AR- 1』はヘッドアップディスプレイが搭載されているため、前方から目を逸らさずに、様々な情報を確認することができる。
ヘルメットの後部に搭載されたカメラが撮影している、180度の視野を持った背後の映像をヘッドアップディスプレイで確認する事ができる。
このカメラが捉えた映像は、バックミラーが映し出すよりも遙かに広い視野だ。
その結果、ライダーは360度に近い視野を得ながら走行できると言って良い。
しかも、背後を振り向く必要がないため、前方から注意を逸らしたり、首を曲げることでバランスを崩す危険が減少する。
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また、ヘッドアップディスプレイには、現在の速度が表示され、GPSも搭載しているためマップを表示したりナビゲーションシステムを表示する事も可能だ。
さらに、Bluetoothでスマートフォン(Android/iOS)と接続されるため、スマートフォンを音声コマンドで操作することができる。その結果、ハンズフリーで音楽を再生させたり、通話を行う事も可能だ。
しかも、ヘッドアップディスプレイには、再生中の曲名も表示できるし、ガソリンスタンドが近いことも教えてくれる。
競合の登場でさらなる進化が期待できる
実はFUTURUSでは2014年8月に、『SKULLY』がクラウドファンディングで資金調達していたことを取り上げていた。
『クラウドファンディングで453%調達した次世代すぎるヘルメット』
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その資金調達率の高さから、製品化は確実だと思われていたが、あれから約1年半経過して再び取り上げることができた。
実際の製品は、ほぼコンセプト通りの機能が実現している。
ただし、動画を見ると『DOT & ECE APPROVED』となっているので、どうやら米国と欧州の規格はクリアしているようだが、日本で使えるかどうかは分からない。
また、そっくりなコンセプトのヘルメットが、BMW Motorradからも発表されており、こちらはまだ量産までには数年かかるとしているが、現在選択中のギアや水温からタイヤの気圧、そしてガソリン残量なども表示できるようで、強力なライバルになるかもしれない。
競合が登場したことで、次世代ヘルメットはさらに進化し、ライダーの安全性も高まり、バイクの楽しみ方も広がりそうだ。
【参考・画像】
※ SKULLY AR-1
※ BMW Motorrad presents concepts for motorcycle laser light and helmet with head-up display. Innovative technologies for increased motorcycle safety.
【動画】
※ SKULLY AR-1: Rebel Innovation – YouTube