今年も世界最大級の家電見本市『CES 2016』が活況だ。
大手企業からベンチャーまで、様々な分野において最先端の技術を、これでもかと目にすることができる。ガジェット好きなアナタは、この見本市の期間に流れてくるニュースに、ウキウキしてしていることだろう。
同時翻訳機や乗るタイプのドローンなどが注目を集めているが、ここは家電市らしく、家電の紹介をしたいと思う。
今回スポットをあてるのはテレビ。それも“曲がる”テレビである。
円柱状に曲がるディスプレイ…しかし
大手家電メーカーのLGが発表した新製品は、有機エレクトロルミネッセンスを利用した曲がるテレビだ。
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昨年同様の技術が同社から発表されているが、まだコンセプトの段階だったのか、あくまでクローズな紹介に過ぎなかった。
今回は、デモンストレーションを行うレベルまで開発が進んだようで、近い将来に製品化されるだろう。曲がりっぷりに関しては下の動画をご覧いただきたい。
注目すべきは、ロールアップすることができるほど曲げることができる点だ。円柱状に丸めても、画面には映像が再生することができるほどだ。
LGは、スマートフォンの分野にも進出しているので、湾曲できるディスプレイを積んだスマートフォンが発表されるのであれば、ソニーやサムスンなど他社との差別化を図ることが見込まれるだろう。
しかし、たしかに技術はスゴいものの、消費者がそれを求めているかどうかは疑問が残る。
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「曲がるのは分かったけど、それでどうする?」と言う声も聞こえてきそうだ。施設の柱などにも映像を映すことができるようになったとしても、湾曲した分だけ見づらくなるだろう。スマートフォンやテレビなども同様だと言えよう。
同社は、これから車の内部に設置できる、25インチの曲面スクリーンを披露するとのことだが、車のフロントガラスに映像が映し出されるのは邪魔でしょうがないように思える。
昨年、同社はモバイル部門で人員削減を着手したなどのニュースもあったが、もしかするとLGは迷走の時期に入っているのかもしれない。
【参考・画像】
※ LG made an 18-inch display you can roll up like a newspaper – THE VERGE
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【動画】
※ LG’s new display rolls up like a newspaper — CES 2016 – YouTube