靴は重要だ。歩いたり走ったりという人間の活動をつねに支えなくてはいけないからだ。そして足の形はひとそれぞれ異なる。
接地する足の面もちがうし、アーチの高さもちがう。本来ならそのひとにあった靴をあつらえるのが理想的なはずだ。
従来なら、専門店に行って、足を計測してもらい、そこからオーダーメイドの靴を作らないといけなかった。
しかし、近い将来、インソール(靴の中敷き)なら、家にいながらにして自分の足に合う形状のものをオーダーできるようになりそうだ。
3Dプリンターで作るインソール
カナダのバンクーバーに本社をかまえる『WIIVV』という企業が、『BASE』という名称のインソールを開発し、現在クラウドファンディングサイト『Kickstarter』で先行予約を受け付けている。
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この『BASE』、3Dプリンターで製造するため、ユーザーの足にあった形状の1品モノのインソールも比較的手頃な価格で作成できる。
大量生産されているインソールよりも、しっかり足を支え、安定させることができるという。
しかも、自分の足を計測してもらうために専門店に出向く必要はない。
スマートフォンを使えば、ものの5分で足の計測とカスタムオーダーができてしまうというのだ。
カラーやパターンも選べる
もちろん、インソールとしてもしっかりしていて、シリコンパッドをつかったヒールカップ、クッション性のあるネオプレーンのトップ、高いグリップを発揮する下面のすべり止めなど、高い機能を持っている。
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日常的な使いかたであれば、約2年間は性能を維持するという。
基本となるカラーは4色から選べるほか、トップシートの柄も8パターンから選ぶことができる。オーダーしてから製品が届くまでは2週間(ただしこれは北米での話だろう)。
また、届いたインソールに満足できなければ、30日以内なら返金または交換が可能だという。
発売後の価格は、75USドルまたは95カナダドルになるようだ。現在『Kickstarter』で先行予約すれば優待価格で購入できる。
筆者はつい先週、ランニングシューズを購入するためにスポーツ用品店で簡易的な足型の計測をしてもらったのだが、足囲は右が2E、左がE。さらに左足はやや扁平足ぎみだった。つまり右と左でちがうのだ。
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可能なら左右で形状のちがう靴、インソールを使うほうがいいのだろう。
これくらいリーズナブルな価格でオーダーメイドのインソールが買えるなら、かなり魅力的だと思うランナーやウォーカーは多いのではないだろうか。
筆者もぜひ試してみたい。
【参考・画像】
※ BASE by Wiivv – Custom, 3D Printed Insoles – Kickstarter
※ Wiivv
【動画】
※ BASE by Wiivv – #KeepGoing – Vimeo