【CES 2016】トヨタの人工知能研究TRIがもたらす自動運転の未来

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2016年01月13日 06:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

トヨタ自動車の歴史を遡ると、自動織機時代の1933年、自動車部門の設立に辿り着く。いまやトヨタが織機を作っていたこと、そして日本の産業の柱ば紡績であったことを意識する人は少ない。

そして2016年、トヨタは人工知能技術の研究・開発を行う新会社Toyota Research Institute, Inc.(TRI) を設立。

地味なニュースだがこれがトヨタの歴史、そして自動車の歴史を塗り替える記念すべき事柄と評価されるのは80年後なのかも知れない。

自動車からロボットへの変革


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今回設立した TRIの顔ぶれは錚々たるものだ。CEOのギル・プラット博士は人工知能を専門とし、DARPAでロボット技術の競技大会『DARPAロボティクス・チャレンジ』を推進した、生粋の研究開発者だ。

そして同じく、DARPA、MIT、カーネギーメロン大学から機械学習、クラウドコンピューティング、自動運転技術、シミュレーション・制御といった専門性の高い研究者が集められている。

ここに5年間で20億ドルも投資し、次世代の自動運転自動車を開発しようという狙いだ。

これまで自動車製造といえば、よりよい体験はよりよいハードウェアから生まれてきた。しかしトヨタではハイブリッド化が進み、次世代自動車FCVの開発がひと段落ついた今、そのフォーカスはソフトウェア側へ大きくシフトしようとしている。その最たる例が自動運転技術だ。

集められた人材はこれまでの自動車業界の常識を打ち破り、ソフトウェア中心の開発者だ。特に人工知能に関連する技術については世界トップといっていいだろう。

そのトップラクスの人材が開発しようとしているのが、自動車のロボット化である。

人間と共存するロボット・カー

ロボットというと想像するのは、人間型で言葉を話し、腕でモノを運び、足で移動するものだ。

一方で、海外ドラマ『ナイトライダー』に登場する『ナイト2000』は、KITTという人工知能を搭載し、情報収集、状況判断、自動運転までこなす。手足も頭も顔もないが、その存在はまさに相棒、愛すべき存在である。

自動車の進化の一つの方向として、このロボット・カーがあるという。

トヨタが『ナイト2000』のようなロボット・カーを出すのは近いのかも知れない。

【参考・動画】

※ 人工知能研究新会社Toyota Research Institute, Inc.(TRI)の体制および進捗状況を公表 – TOYOTA Global Newsroom

【動画】

※ CESプレスカンファレンス TRIギル・プラットCEO – YouTube

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