以前から、Facebookが『いいね!』以外の感情を表現するためのボタンを開発する、という話は上がっていたが、本日1月14日、ついに実装されたようだ。
これまで通りの『いいね!』を基本形として、新たに『超いいね!』、『うけるね』、『すごいね』、『悲しいね』、『ひどいね』の5つが追加された。
使い方としては、PCではマウスオーバー、スマホでは長押しすることによって、『いいね!』に紐づく6つの感情ボタンを選択できる。
関西弁にも対応!「ひどいね=そら怒るわ」
2014年10月に、Facebookで使える言語として、日本語では標準語に加え、関西弁が加わった。『いいね!』は『ええやん!』として表現され、『コメント』は『つっこみ』と訳され話題になった。
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今回の『いいね!』の表現追加では、その関西弁にも対応しているようだ。
具体的には、
・いいね!=ええやん! ・超いいね!=めっちゃええやん! ・うけるね=笑たわ ・すごいね=すごいやん ・悲しいね=悲しいわ ・ひどいね=そら怒るわ
という対応になっている。
『ええやん』を抜きにすると『笑たわ』から『悲しいわ』までは想像の範疇だが、『ひどいね』が『そら怒るわ』と標準語の原型なく訳されたあたりに、Facebookの関西弁対応の細やかさ(?)を感じ、なんだかほっこりとした気持ちにならずにはいられない。
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期待されるリアクションの活性化
この新機能に期待される効果として、“リアクションの活性化”が挙げられるだろう。
例えば、従来の単一の『いいね!』では、楽しい、嬉しい、かわいいなど、ポジティブな感情の表現としては、非常にわかりやすく気軽なリアクションであった。
その一方、悲しい、腹立たしいなどの感情は、第2者として内容に同意こそすれども、『いいね!』によってそれを表現するのは、どうしても思いはばかるものがあっただろう。そうであるがゆえに、そのようなポストは比較的『いいね!』がつきにくい傾向にあったとしてもおかしくはない。
『いいね!』ボタンの効果として、リーチを拡大させ拡散性を高める要素を持つことを鑑みると、『いいね!』をされないことによって、Facebookの強みが活かされない、という状況がところどころで生まれていたわけだ。
しかし、今回の機能追加によって、“喜怒哀楽”の感情が網羅されたことで、気兼ねなく自分の気持ちを表現できるようになった。
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コミュニケーションの幅が拡がれば、ソーシャルグラフを縫うようにして共感を生み、自然と拡散性も強まるだろう。
少し大げさかもしれないが、この新機能がユーザーに媚を売るための単なる話題作りや一種のジョークに発するものではないことは明らかで、より豊かなコミュニケーションを生むためのSNS機能として大いに期待したい。
【参考・画像】
※ Sarawut Aiemsinsuk / Shutterstock