アメリカ・ラスベガスで1月6日〜9日まで開催された、世界最大級の家電や電子機器の見本市『CES 2016』。
今回も、様々な革新的テクノロジーや最新デバイスなどが大挙出展されていたが、クルマ関連でも新しいイノベーションやコンセプトカーが盛りだくさん!
ここでは、それらの中で特に注目のものを、5つピックアップしてお届けしよう。
■1:300km/h超のスーパーEV「FFZERO1 Concept」
アメリカ・ロサンゼルスのスタートアップ企業、Faraday Future社が出展した、スーパーEV(電気自動車)が『FFZERO1 Concept』。
注目はその性能で、1,000馬力相当の最高出力を発揮! 最高速度は200mph、つまり約321.8km/hを誇るモンスターだ。
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速さが話題の『Tesla S P85D』や『BMW i8』でも、最高速度は250km/hくらいと言われているので、いかにこのマシンが速いかがよく分かる。
エコで最速! EV特有の加速力もかなり期待できそう。テスラの脅威となるか? クルマ好きは注目の1台だ。
■2:新型電気自動車「BOLT EV」は航続距離300km超!
GMのブランド、シボレーから2016年内に発売予定の新型電気自動車『BOLT EV』が登場!
注目の性能は、こちらも数値的には“200miles(約321.8km)”。
といってもスピードではなく、フル充電して走ることができる航続距離のこと。電気自動車で航続距離300km超は、かなり注目。価格は30,000ドル(約352万円)程度だ。
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■3:ワーゲンバスの新世代EV版「BUDD-e」
フォルクスワーゲンがかつて生産していたマイクロバス、『ワーゲンバス』を次世代の電気自動車としてリボーンさせたのが『BUDD-e』だ。
コンパクトなバン・スタイルを採用しているものの、そのデザインはオリジナルとはかなり違う。個人的には、かつてトヨタで生産していた『イスト』みたいな感じに見える。
スマートホームとの連携など、ファミリーカーとしての新しい付加価値を付けるなど、もちろん最新テクノロジーは満載。
2015年に発覚した、排ガス規制偽造問題で揺れるフォルクスワーゲンだが、起死回生の一打になるか? 注目だ。
■4:BMW製バイク用HUD付きヘルメット
大きく視線を変えることなく、ナビ情報や速度、前方の危険察知などを見ることができるHUD(ヘッドアップディスプレー)。
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クルマの世界では、かなり導入などが進んでいるが、それをバイクの世界でも取り入れようというのが、BMW製のHUD付きヘルメット。
表示機能は、速度や前方の危険予知など、クルマ用とほぼ遜色ない内容。
クルマだけでなく、バイクも手がけるBMWならではの提案だ。
■5:「湾曲ディスプレー付きコンソール」と「ダイナミックeHorizon」
タイヤメーカーでご存じ、コンチネンタルが出展したのがこちらのセンターコンソール。
2つのカーブした12.3インチAMOLEDタッチスクリーンを採用し、視認性が抜群。
様々なセンサーからの情報を、ドライバーに振動など皮膚感覚に伝える『HAPTICS(ハプティクス)フィードバック』などの機能も搭載。
曲面が作る美しいデザインも注目だ。
ちなみに、コンチネンタルは、同じくCES2016で、『ダイナミックeHorizon』のデモも行った。これは、インターネットとクルマを繫ぐことで、効率性や安全性を高めるシステム。
クラウドから送られるデータによって事前に道路状況を予測し、燃費や安全性に貢献。また、速度制限や信号、工事地点、路上の障害物など、車線毎のデータを取り込み、車載電子機器で利用したり、ドライバーに直接知らせることも可能だ。
タイヤメーカーなのに、やっていることはかなりハイテク。
これらの技術が将来、クルマの自動運転化にも応用される可能はかなりありそうだ。
【参考・画像】
※ GM
※ Volkswagen
※ BMW GROUP
※ Continental
【動画】
※ FFZERO1 Concept – YouTube