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ワーママのキャリア・シフトチェンジ考 ――ワーママ向け人材紹介サービスも登場

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2016年01月18日 10:31  MAMApicks

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ある調査によるとワーママの多くが「しんどい」と感じながら仕事をしているそうだ。
私自身、子どもを授かるまでの前職ではハードに働いていたが、やりがいがあるからこそ働き過ぎてしまう自分をうまくコントロールできず、第一子の妊娠を機に会社を退職した。私が関わっていた職種の場合、時短勤務を選択したとしても、とてもワーク・ライフ・バランスを取りながら働けると思えない、とキャリアの継続を諦めたのだ。

世の中“時短”というと、週5×一日6時間(10〜16時)という勤務体系が定番とされていて、フルタイム定時帰りとの差はわずかに2時間。実際には、自宅に仕事を持ち帰ったり、勤務時間外にも仕事のことが頭から離れないという状況もあるなか、たった2時間の時短の代償として減額される給料の影響は、「割に合わない」と感じるワーママの友人も少なくない。


一方で、私の元同僚のワーママの中には、「定時帰りを前提としたワークコントロールを自分自身で実現しながらフルタイム復帰」を果たす人も多い。しかし、やはり残業ゼロというわけにはいかず、保育時間の延長をして子どもは夕食まで保育園で食べさせてもらったり、退社後に保育園までタクシーを飛ばすこともしばしば。仕事でやりがいを感じることができても、子どもと過ごす時間の少なさに葛藤を覚えることも多いと聞く。

さらに、「二人目が生まれてより一層しんどくなった」というワーママもとても多い。とくに子どもが小さいうちは、「1+1=2」という方程式は成り立たず、「1+1=∞」の負荷がかかる時期もある。一人目のときはなんとか回せていても、二人目の復職後に火を噴いてしまうという話をよく聞く理由はそこにあるようだ。

しかし子育ては延々に続くわけではなく、子どもにかかる時間や大変さも、子どもの成長に合わせて刻一刻と変化するものである。今まで一生懸命築き上げてきたキャリアを白紙にしたくない!という思いもあり、ワーママたちは辛くても火を噴いても、「歯を食いしばってがんばる」のだ。

状況を客観的に見ると、自分と家族のライフステージによって、最適なワーク・ライフ・バランスの取り方は人それぞれであるのに対し、制度は画一的というケースが多いことに問題があるような気がする。

画一的な制度の中で、歯を食いしばってがんばるのか、諦めて離職するのか、その二択しかないということが、「日本における出産による女性の離職率=60%」という結果の大きな要因であるのではないだろうか。

■「週3&時短勤務正社員」での転職
そんななか、最近、とても画期的な転職を果たし、現在は非常に満足度の高いワーク・ライフ・バランスを実現している友人に話を聞く機会があった。彼女は5才と2才の子どもを持つ二児のママで、もともと週5×10〜16時の時短勤務正社員だったが、二人目育休からの復職タイミングで転職をした。その条件が、「週3×10〜16時の時短勤務正社員」というのだ。

彼女は一人目の復職後、すでに10-16時の時短であっても週5勤務ではしんどいと感じていて、子どもが小さいうちはもっと子どもとの時間を大切にしたい、という思いから、二人目育休後に復職するか離職するか、しばらく悩んでいた。そんな彼女にとって、同じ職種の仕事で「週3×10〜16時の時短勤務正社員」というのは、本当に魅力的かつ画期的な就業条件であったとのこと。

現在彼女は、子どもとゆとりのある接し方ができるようになり、平日の日中にゆっくり自分の時間がとれることをとても幸せに感じているそうだ。その時間を活用して、さらなるキャリアアップにつながるよう自己啓発の勉強もしているとのこと。いずれ子どもたちが小学校に入るくらいのタイミングで、徐々にフルタイムへ変えていこうと考えているという。

どのようにしてそのような条件の転職口を探し当てたのか詳しく聞くと、「Waris」というワーママの転職支援に強い人材紹介会社を利用して紹介してもらったのだそうだ。私もまもなく二人目が生まれる身。今後もし復職を考えた時の選択肢として、そのような働き方が選べると知り、かなり“目からウロコ”だったので、さっそくWaris社に直接話をうかがってみた。

■ワーママを採用することで企業側のメリットも
同社が紹介してくれる仕事は、通常のフルタイム正社員、時短勤務正社員はもちろんだが、私の友人が実際に選択した週3×10〜16時や、「週◯日のうち実出勤は◯日」というような半常駐型のワークスタイルの仕事もあるとのこと。雇用形態も、正社員・契約社員だけでなく、業務委託(フリーランス)という形のものも多いそうだ。

半常駐、フリーランスと聞くと、プログラマーなどの専門性がとても高い一部の仕事だけのようなイメージがあったが、人事・法務・財務・労務・営業・マーケティングと、文系総合職の仕事がそろっているとのこと。

中長期的なキャリアプランの選択肢も、「マネジメント層へ登っていくパターン」「専門性を極めていくパターン」が、仕事を進めながら選択していくことができ、実際に同社を通じた転職で、週3の業務委託から最終的には執行役員という経営層にまで登りつめられた方もいらっしゃるとのこと。

女性にとっては本当にワクワクするありがたい話だが、優秀な人材と言えども時間的な制約のある「ワーママ」を採用することに、企業としてどんなメリットがあるのだろうという疑問が浮かぶ。その点について同社は、企業側にとって大きくふたつのメリットがあると話してくれた。

まず、採用難易度の話。現在の採用マーケットは売り手市場なので、優秀な人材を確保するのは大企業であっても難しい状況。優秀な人材であればあるほど年収が高くなるため、ベンチャーや中小企業にとっては、時短で採用することによって人件費を押さえられるという利点があるとのこと。

もうひとつは、実際に採用した後にその働きぶりを見ながら、徐々に「週5フルタイム」や「マネジメント層への登用」などの交渉をしていけること。採用のミスマッチのリスクを低減することができるというわけだ。

とくに日系企業の慣習として、出産育児という理由であっても、仕事から4〜5年離れてしまうと、再就職はなかなか難しくなる現状が未だあるというので、どのような形でも細くキャリアを繋げていけたほうが有利となるそう。

採用企業のメリットと、時間とともに子育ての手間が減っていき、“ワーク”のアクセルを徐々に踏んでいきたいと考えているワーママの希望を、うまくマッチングさせる仕組みを提案してくれる同社のような存在はありがたい。

Warisの担当者の言葉がとても印象的で心に残った。
「女性ならではのライフイベントによって、それまで一生懸命仕事をしてきた頑張りがリセットされるのはとても残念なこと。子どもが生まれても、女性に自由度の高い選択肢を提供することで、頑張りがちゃんと報われる世の中にしていきたいと考えている。」

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晩婚化が進み第一子の出産年齢もどんどん上がっているなか、労働人口の減少や少子化の問題もすでに猶予なく深刻化している日本。「歯を食いしばりながら女性が働く社会」ではなく、子どもとの生活を楽しみながら、自分らしいワーク・ライフ・バランスを実現して、女性たちが個々に合った活躍ができる社会になって欲しいと願う。

【参考】
株式会社Waris|企業×ワーキングマザー 新しいワークスタイル
http://waris.co.jp/

森田 亜矢子
コンサルティング会社、リクルートを経て、第一子出産を機にフリーランスに。現在は、Baby&Kids食育講師・マザーズコーチング講師・ライターとして活動中。2才の長女と今春第二子が誕生予定のママ。

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