トヨタとホンダ、両雄の2016年以降のキーワードは「電動化」?次世代PHV開発は加速するか

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2016年01月18日 18:10  FUTURUS

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昨年は『東京モーターショー 2015』における『スマートモビリティシティ』の開催や、VWの排気ガス認証試験偽装などもあり、“次世代環境技術”に改めて注目が集まった一年だった。

中でも、トヨタとホンダはHV(ハイブリッド車)やPHV(プラグイン・ハイブリッド車)、FCV(燃料電池車)の開発、販売に積極的な両雄。

そこでトヨタ、ホンダ両社に今後の次世代環境技術への取組みに対する考え方を伺ってみた。

2016年、トヨタは「電動化」を推進

トヨタ自動車『広報部 商品・技術 広報グループ主査』である本多 誠之氏は、2015年を「HVシリーズに加え、FCV、1.2Lダウンサイジング・ターボ、新型ディーゼルエンジンを市場投入できたことは、とても意義深いことです」と振り返った。

12月には『TNGA』を初めて採用した『新型プリウス』を発売しており、2016年について「“もっといい環境技術開発”をすすめ、お客様に提供していきたいと考えております」と語った。

年初に“PHVシステム開発部”を新たに設置している同社。

今後の展開として「広い意味での“電動化”を加速させる方針で、EV・PHV・HV・FCVだけでなく、内燃機関にも電気をうまく活用していくことが必須です」との考えを示した。

同社が、年内に現行PHVのモーター走行距離を倍増させた『新型プリウスPHV』の発売を予定しているとの報道もあり、それを裏付ける見解と言えそうだ。

ホンダは「CO2ゼロ社会」の早期実現を目指す

一方、『東京モーターショー 2015』で新型FCV『クラリティFuel Cell』をワールドプレミアするなど、“次世代電動化技術”をアピールしたホンダ。

3月には同車のリース販売を予定、その後順次、欧米輸出や一般販売を予定しており、広報部主幹の井口 郁氏は「水素関連技術を含めた“次世代環境技術”でCO2ゼロ社会の早期実現を目指していきます」と語っている。

そんな同社の“2016年のキーワード”として、やはり“電動化”を掲げており、「次世代環境車のパワートレインが、モビリティによる“自由な移動の喜び”を永続的に提供していく鍵を握ると考えています」との見解だ。

次世代「PHV」の開発に注力

ホンダも、トヨタと同様に次世代PHVの開発に力を入れて行く考えのようで、GMとの包括提携に向けて最終調整に入っているとの一部報道も存在する。

今回のヒアリングでは、両社が共に“電動化”を開発テーマにしていることや、その目標が“次世代PHV”であるというニュアンスを大いに感じさせた。

2018年モデルを皮切りにした、米カリフォルニア州の“ZEV規制強化”を間近に控え、一斉にPHV攻勢に出た欧米勢に対抗する意味でも、両社の動向は極自然な流れと言えそうだ。

【取材協力】

※ トヨタ自動車 広報部 商品・技術広報グループ 本多 誠之 主査

※ 本田技研工業 広報部 井口 郁 主幹

【参考・画像】

※ TOYOTA Global Newsroom

※ Honda Media Website

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