剣道の稽古は、やはり道場でしかできないものだ。
何しろ剣道は竹刀というものを使う。剥き出しの竹刀を持って公衆の面前に出るということは、相当な勇気がいる。最悪、通報されてしまいかねない。
だが、だからといって、竹刀での素振りを部屋の中でやるというのも無理な話だ。日本の家屋は、3尺9寸の棒を自由に振り回せるほど広くはない。
剣道家はそうした点で苦心しているのだが、同時にこのような画期的な商品も開発されている。
狭い部屋でも素振りができる
クラウドファンディングサイト『Makuake』に、剣道家のためのこんなグッズが登場した。
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音で鍛える剣道練習ギア『面鳴り』である。
剣道という競技は、ただ竹刀で相手を叩くだけでは有効打にならない。一言で言うと、絶妙なインパクトの打撃が“一本”と見なされる競技だ。
この『面鳴り』は、一本が取れるような綺麗な振りをすると“パチン”と音がする。そうでなければ音がしないという作りになっている。
『面鳴り』の最大の特徴は、やはり室内で振り回せるだけのサイズだということだ。
この商品があれば、場所を選ばずいつでも練習ができる。剣道家にとっては悲願の逸品だ。
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竹刀に対するイメージ
「外で素振りの練習をすると通報されてしまいかねない」と先述したが、昔はそうではなかった。
筆者の祖父は、若い頃は柔道と剣道に打ち込んでいたらしく、ちょっとした広場で竹刀の素振りをよくしていたそうだ。にもかかわらず、なぜか「竹刀=不良」というイメージが世に定着してしまったことを、生前の祖父は嘆いていた。
そういう意味で、剣道家は人知れず苦労していたわけだが、『面鳴り』はその苦労を解消する可能性を秘めている。
【参考・画像】
※ 場所を選ばず「音」で鍛える、剣道のトレーニングギア「面鳴り-めんなり-」 – Makuake
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【動画】
※ 音で鍛える剣道素振り練習法「面鳴り(めんなり)」 – YouTube