カスタムカーのショーとしては、世界最大級を誇る『東京オートサロン 2016』が、1月15日〜17日に千葉県・幕張メッセで開催された。
クルマだけでなく、様々な最新カーパーツが出揃うのもオートサロンの醍醐味。
それらの中でも、FUTURUS的に気になった、最新テクノロジーを紹介しよう。
■1:速度や電圧などを表示!スマホが計器メーターに
クルマ用計器メーターブランド『Defi(デフィ)』。そのブースに展示されていたのが『SMART ADAPTER W』だ。
これは、クルマに搭載された『OBD II』と接続することで、スマートフォンやタブレットにインストールした専用アプリ上に、クルマの情報を表示できるユニットだ。
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ちなみに、『OBD II』とは、クルマの自己車両診断システムで、エンジン制御情報やGPS位置情報なども取得できるコンピュータのこと。
アプリで表示できるのは、
■車速 ■エンジン回転数 ■水温 ■電圧 ■スロットル開度 ■過給圧(ターボ車の場合)
等々。
また、GPS情報を使い、マップアプリ上に自分の走行経路と速度を記録することも可能。サーキットで周回タイムなどを記録する、データロガー的な使い方ができるのだ。
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対応するOSは、Androidが2.2以降、iOSは7以降。価格は17,000円(税別)〜。
Andoridのみ対応の、SMART ADAPTER(税別10,000円)もある。
■2:車高をアプリで自在にコントロール
電子機器などのメーカーData Systemでは、純正でエアサスやアクティブサスを装着した車の車高を、iPhoneやAndroid端末で調整できるコントローラー『ASR682-i』を出展。
使い方は、まず、クルマに『ASR682-i』を接続。そして、自分のスマホやタブレットなどに、専用アプリ『ASR682アプリ』をインストールするだけ。
スマホとコントローラーは、Bluetoothで接続。双方向通信により、様々なコントロールとリアルタイムな情報表示が可能だ。
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主な機能は以下の通り。
■各サスペンションの車高状況が分かる「ハイトモニター」 ■好みの車高を記憶できる「ハイトメモリー」 ■車高の左右の傾きを調整できる「左右バランス調整」 ■各輪のエアバルブやコンプレッサーを監視する「バルブモニター」 ■法規で決められた最低地上高を保つ「保安基準モード」 ■16段階の「車高設定」+極限のローフォルムを実現する「スーパーLOW」
対応車種は、2016年1月現在、レクサス『LS460』や『LS600L』・『LS600h』・『LS600hL』、トヨタ『クラウンマジェスタ』など。今後、使える車種は、順次増える予定だ。
発売は2016年1月。価格は本体75,000円(税別)。車種別ハーネス13,000円〜25,000円(税別)。Andorid版も現在開発中だ。
■3:GPSで排気サウンドを自動調整するマフラー
クルマ好きには、スポーティな排気サウンドも醍醐味。
だが、住宅街などを走るときはご近所の迷惑を考えると音量を落としたい……そんな“悩めるクルマ好き”に向けたハイテクマフラーが『AUTHORIZE V』。
マフラーメーカーのFUJITSUBOが出展したこの『AUTHORIZE V』は、GPSで車速を検知して、排気サウンドをオートコントロールするというアイテムだ。
仕組みは、まずマフラーの消音ユニットを2重構造にし、排気音を大幅に軽減する消音スペースと、ストレートに排気する消音スペースを確保。
ストレートな排気の消音スペース入り口には、バルブが設けてある。
キモはバルブの制御。
GPSで車速を検知するコントロールユニットが、低速時にはバルブを閉じ、排気音量を低減。
高速時にはバルブを開けることで、スポーティな排気サウンドを奏でることができるのだ。
高速時のバルブオープン時でも、音量自体は法律に定められた音量以下なので、なんらかの原因でシステムが故障しても、違法な音量になる心配はなし。
価格は対応車種で違うが、『86』や『BRZ』用の場合で156,000円(税別)だ。